みなさんは、職場や学校、プライベートで「劣等感」を感じることはありますか?劣等感が強いとマイナス思考になってしまったり、元気がなくなってしまったりと「自分らしさ」がなくなってしまうような気がしてしまいますよね。
誰しも一度は、「あの人よりも劣っている」と他人と自分を比較して、辛い気持ちを感じたことがあるはずです。劣等感に苛まれ、自分に自信がない状態が続くのは辛いでしょう。
他人は他人だと割り切れたらいいのですが、どうしても前向きになれず悪循環に陥ってしまう人もいるのではないでしょうか?そんな不快な感情から抜け出し、自分らしく前向きな気持ちで過ごしたいものです。
そこで今回は、劣等感が強くなる原因と克服方法について徹底解説いたします。劣等感が強く、自己否定な感情で苦しい気持ちが抱えている人は、ぜひ参考にしてくださいね。
✔「劣等感」と「コンプレックス」の違い
✔劣等感が強い人の原因と共通点
✔劣等感をやわらげる方法
もくじ
「劣等感」とは、ある事柄に対して自分が他人よりも劣っていると感じた時に芽生える感情を指します。そして、劣っていると思う内容は人それぞれ異なります。
例えば、学校の成績や学歴、収入、就職先など友だちと比べて落ち込んだり引け目を感じてしまうのも劣等感です。他人から見て些細なことでも、自分にとっては深刻な悩みとなっていることもあります。
このように、強い劣等感を抱いてしまうと、自己嫌悪に陥ってしまうほか、自分に価値や存在意義を感じず否定的な考えになってしまうのです。中には、私生活や仕事にも支障をきたし、鬱病などの精神疾患を患ってしまう方もいます。
また「劣等感」と似たような言葉で「コンプレックス」という言葉がありますよね?「コンプレックス=劣等感」という意味で使われることもありますが、厳密に言うとやや異なります。
自分の気持ちが劣等感からくるのか、それともコンプレックスからくるのかにより、自分との向き合い方も変わってきます。劣等感をバネにして努力すれば、あなた自身が成長するためのエネルギーにすることができます。
しかし、自分の劣等感を何かができない理由にしてしまえば、それはコンプレックスになるのです。何を劣等感と感じるかは、その人の性格や社会的影響、行動の癖などが関係しているので、一度自分の生活を見直してみましょうね。
「劣等感」がどういうものなのかが少し理解できたところで、「どんな人が劣等感を持ちやすいのか」が気になりますよね?
劣等感が強い人の原因と共通点をいくつかがご紹介いたします。自分に当てはまるものがないか確認してみてくださいね。
劣等感とは、他人との比較によって発生する感情です。他人と自分を比較する行為は、ネガティブ思考に陥りやすい原因にもなります。
例えば、「あの人は美人でいいな」「あの人は大学出身で羨ましい」など、相手を見ているようで実は無意識に自分と比較することが習慣になっているのです。
特に、他人が持っていて自分が持っていない要素に注目しがちで、常に自分よりも優れた面を持っている人を見ては、落ち込んだり悔しがったりしてしまいます。他人と自分を比較することに、メリットはないと言えるでしょう。
また、TwitterやInstagramといったSNSで他人の日常生活を垣間見ては、「毎日いろんなお店に行っているんだな」「友達多いんだな」などとチェックすることも、劣等感を抱きやすくなります。劣等感が強い人は、他人のことが気になって仕方ないという共通点があります。
物事を悪い方向へと考えてしまいがちなのが、劣等感が強い人の大きな特徴です。しかも、状況がよくないことを自分のせいだと転換して考える癖があります。
例えば、仕事がうまくいかず成績が上がらないという状況だった場合に、「自分が話下手だからだ」「あまりかわいくないから印象に残らないのかも」などと、自分の短所が原因だと思い込んでしまうのです。
自己肯定感が低いために、ネガティブな想像が多いとも言えます。自分のことを好きじゃない人は劣等感を持ちやすいので、長所があっても、自分の短所ばかりを見てしまうのです。
仕事もプライベートも全部完璧でないと気が済まない人は、劣等感が強い傾向にあります。この世には、仕事もプライベートも全て完璧な人は存在せず、必ずどこかに短所や欠けているところがあるものです。
しかし、完璧主義の人は小さな欠点やミスなどをする自分を決して許しません。真面目な性格なので、「こうなりたい」という気持ちが強く、「これくらいで良いだろう」という妥協はしません。やるなら完璧に仕上げないと気が済まないのです。
そして「完璧」を求め自分に鞭を与え続け、最終的には自分の思い描いていた「完璧」と自分の「現状」との差に強いギャップを感じてしまい、「自分は何故こんなにもできないのか」と落ち込んでしまいます。
幼少期に受けた親からの発言が原因になるケースもあります。子供の頃に周囲の大人から低い評価を受けた経験は、自己肯定感を低くします。
例えば、「なんで〇〇ちゃんはできるのにあなたはできないの?」「あなたはダメな子ね」「バカじゃないの?」など、親や周囲の大人から受けた冷たい言葉や待遇が劣等感の原因になっています。
否定するような発言を受けると自尊心が低くなってしまい、劣等感を強く感じやすい人になってしまいます。自分を認めてもらえず「自分はこんなにやってもだめなんだ」と感じてしまうことで「認められない自分はだめ」という思考になるのです。
自分に自信がないため、劣等感が強い人ほど自慢話をする傾向が強いです。人よりも劣っているという劣等感を隠すために、気持ちの裏返しで自分が優れているとアピールしたがります。
例えば、仕事では成績がパッとしない人が「大学院って色々大変なんだよ」などと、高学歴であることを自慢したりします。自慢話をすることで周囲から褒められたい、認められたいという気持ちがあり、無意識的に自信がある面を強調しようとするのです。
しかし、つい嘘をついてしまったり、周囲に傲慢な態度を取ったりして自分を大きく見せた結果、自分と向き合ったときに大きな差が生まれ、自分で自分の首を絞めることもあるでしょう。そのため、本当の自分のことを受け入れられなくなってしまうということがあります。
劣等感があると、「私は何をやってもダメだ」「きっとできないに決まっている」などと自分を否定してしまいがちです。ただし、劣等感は、人生を成功する上でとても大切な感情でもあります。
人は誰しも多かれ少なかれ劣等感を持っていますが、劣等感が強すぎると生きづらさを感じるものです。ここでは、劣等感をやわらげるためはどうすれば良いのか、おすすめの克服方法をご紹介いたします。
劣等感が強い人は、自分が劣っていると感じる部分に注目が集中し、それを繰り返すことでさらに劣等感を強く抱きます。このネガティブ思考の癖が原因で、物事を前向きに考えられなくなるのです。
「じゃあ自分の良いことを見るようにすればいいの?」と考えそうですが、無理やり良い部分を見るのは自己肯定感が低い人には逆効果とも言えます。まずは、自分ではなく日々の生活の中でポジティブな部分に注目する習慣をつけることから始めてみましょう。
「ポジティブ」というのは肯定的という意味だけど、「好き」「便利」「美しい」ことなどに着目するのがおすすめです。以下、「良いこと」を見つける習慣のポイントにしてくださいね。
重要なポイントは、自分の劣等感とは全く関係のないことを考えるのです。自分が何に注目するかというのは、あなた自身の習慣や考え方の癖が大きく関わってきます。通勤の帰りや寝る前の1分でも良いので、ポジティブなことに着目する習慣をつけてみてね。
劣等感が生まれるのは、周囲と自分とを比較してしまうからです。「あの人は美人だけれど私は普通」「彼は3か国語を話せるが自分は英語すら分からない」など、相手にあって自分にないものを比較によって探して嫉妬します。
しかし、人にはそれぞれ得意なものと不得意なものがあり、完璧な人は存在しません。他人と比較し続ける限り、幸福感は得られないと気づくことが大切です。
「皆同じ土俵ではない」と思えば、少しは気が休まるのではないでしょうか?もし仮に、皆が全て同じだったら、それはクローン人間です。人それぞれの個性や美しさもなく、それこそ面白味のない人生になります。あなただけの魅力が必ずあるので、自分の個性を大切にしてあげましょうね。
「挑戦」というと、困難だと感じる人も多いかもしれません。しかし、もっと簡単に「普段とは違うことをやってみる」感覚で問題ありません。
劣等感が強い人は、どうしても自分の足りない部分に意識が向かってしまい、足りないからこそ失敗するかもしれないと恐怖心を持ちます。なので、「何もしない方が安全」と考えて同じ行動を取ってしまいがちなのです。
ここでいう「挑戦」は、劣等感により避けていることに思い切って立ち向かうというよりは、安全性を確保した上で少し新しいことをしてみる、という意味で捉えてください。
例えば、体力や体重が気になる人であれば、いきなりジムに行って人前でハードな運動をするのではなく、電車通勤であれば普段と違う改札口から出て、誰にも知られずにいつもより少し多めに歩くなど些細なことです。
あくまで劣等感を克服するのではなく、同じ行動をしてしまう習慣を変えることが重要です。あなたが無理なく始められることから、一つずつ変えていきましょう。
「劣等感の強い人の共通点とは?劣等感が強くなる5つの原因と克服方法」はいかがでしたか?
劣等感は誰しもが抱く感情なので、決していけないことや悪いことではありません。劣等感とどのように向き合うかによって、あなたが成長する糧にもなれば、自分を苦しませる感情にもなるということです。
劣等感を無理やり克服しようとしたりポジティブでいようとするのではなく、劣等感を「自分の個性」だと受け入れて、劣等感とともに少しずつ歩んでいこうと気楽に考えてみてくださいね。
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