最近よく耳にする「毒親」という言葉。みなさんも一度は、耳にしたことがあるのではないでしょうか?毒母とは過干渉な母親のことを指し、子どもに対し親の意見を押し付け、思い通りにさせないのが特徴です。
毒親や子どもに対し、細かいことまで口うるさく言い続けます。 子どものやりたいことがあっても制限をかけることもあるでしょう。友達付き合いや進学、就職、結婚にまで口を出し続け、思い通りに動かないと子どもを責め立てるケースもあります。これでは、親子のバランスが崩れているので、子どもの現在と未来に悪影響を及ぼす可能性が高いです。
それでは、毒親になってしまう親には、どのような原因と特徴があるのでしょうか?そして、ご自身が毒親と気づいた時の対処法はあるのでしょうか?
この記事では、子どもを支配したり、傷つける毒親について徹底解説いたします。毒親とはどのような親なのかを理解し、本当の意味で子どもを支える親を目指しましょう。
✔毒親の特徴とは?
✔毒親になってしまう原因
✔自分が毒親と気づいた時の対処法
毒親は、子どもにとってストレスとなるような言動から、ひどい虐待行為まで行動はさまざまです。
ここでは、毒親の6つの特徴についてご紹介いたします。あなたの親は、今からお伝えする特徴にいくつ当てはまっていますか?そして、あなた自身、毒親の特徴に当てはまっていませんか?チェックしながら見ていきましょう。
学校生活から友人関係、身につけるものや読むもの聴くもの食べるものまで、必要以上の厳しさで子どもを管理したり、習い事を渡り歩かせて子どもを振り回し、期待に沿わない場合は責めたりしていませんか?
家ではいい子なのに、外での態度を先生から注意された。そんな子どもの様子の原因は、親の理想像から外れないよう、厳しくしつけられていることへの反動の可能性もあります。
子どもは親に愛されたいと「いい子」を目指しますが、親が望む「いい子」になれないとストレスを感じ、日常自分が受けている「命令」「指図」「禁止」を自分より弱い相手に向けて発散し、心のバランスをとろうともしかねません。不満の発散や、他者をおとしめることによる自尊感情の維持を狙うのです。
また、いつも管理下に置かれていると、学童期や思春期に自暴自棄に陥ったり、自制がきかないほどの攻撃的態度や心を開かなくなるなどの問題行動に発展したりすることも。子どもが親に感じる小さな違和感や息苦しさは、積み重なることで、極端な拒絶をしないと親と距離を置けなくなってしまうのです。
「あんた馬鹿じゃない?」「なんでダメなやつなの」「あんたは不細工だね」という否定の言葉を容赦なく浴びさせる親は、子どもの可能性を徹底的につぶします。
子どもの成績が悪いと罵倒したり、子どもの見た目についてあれやこれや言ってくるのです。子どもにしたら、日々そのようなことを言われてはたまりません。毒親は、同じことを外でやったらいじめとなることも家庭内だと問題ないと考えます。
毒になる親は、人生の中で「自分は努力してもムダ」と悟った瞬間があります。この満たされない感情を子どもにぶつけることで優越感に浸り、子どもの自立を邪魔して「ダメ人間の仲間」を作り安心しようとするのです。
「だって、心配なのよ。あなた◯◯だから」「あなたは◯◯できないから」と、こんな言葉を子どもに言っていませんか?これらは言霊となり、子どもをいつまでも「できないまま」「心配なまま」に縛り付けます。
「あなたはできない」と言われ、心を折られる日々を育った子どもは、親の言葉を疑わず、自分には母親の手助けが必要なのだと信じます。これは「支配—被支配」の構図です。
子どもが従順で、自分の期待に応えれば機嫌がよく、そうでなければ厳しい言葉で責め、何らかのペナルティを課す。子どもを怖がらせてでも言うことを聞かせようと命令や指図をする。
子どもの好奇心は困ったことと捉え、子どもの興味や行動しようとすることに対し、あれはダメ、これもダメ、触ってはダメと禁止する。無邪気な子どもらしさを容認できず、早くから大人のようにさせたいと、監視の目を光らせるのも支配です。
「親の介護をすべき」「親の希望する人生を歩むべき」「親の命令に従うべき」というセリフは、子どもを所有物に思っている気持ちの表れです。
「生んで育ててやったのだから子供は親の言うことをきいて当たり前」という考えで、子どもの気持ちを一切尊重していません。子どもにも子どもの人生があり一人の人間ですが、それを忘れて子どもの人生をコントロールしようとします。
成人した子どもに対しても命令口調だったり、子どもの就職先や結婚相手すら許す、許さないという権限を持っていると信じて疑わない親御さんも少なくありません。
小さな子どもは無条件に親を愛しますが、思春期を迎えるとそうもいかなくなります。そこで、身の回りのことを「してあげる」ことで自分に依存させ、必要とされることで自己肯定感を得られる時間を長引かそうとするのは、過保護と言えるでしょう。
また、親離れと子離れは、子どもの成長に伴い少しずつ進んでいくものですが、親のほうが子離れできてないと過保護になりがちです。子どもが離れていくと、親としての自分が存在価値を失うという恐怖にとらわれて、子どもが親から自立しようと自分の思い通りにならなくなった時、自分が被害者かのように振る舞ってしまうこともあります。
これは子どもの問題ではなく、自分自身の問題です。自分を頼ってもらえなくなる寂しさにどう対処していくべきか、は親自身が解決すべき問題でしょう。自立に向かう我が子をあの手この手で引き留めようとするママの子離れのできなさは、親子の深刻な断絶をもたらす危険性が高くなります。
子どもに「罪悪感」を抱かせるのも、毒親の特徴です。いつまでも自分の庇護が必要な子どもであってほしいため、ひとりの人間として子に向き合うのではなく、支配する親として君臨したいのです。
例えば、「やりたいことを我慢して、あなたを育ててきたのに」と、このような言葉を言われたことはありませんか?これは親の希望に応えられなかった子どもに対して、母親が言いがちなセリフです。しかし、「人生を犠牲」にした母親のために、子どもは自分の気持ちを無視してまで、母の希望に添って生きることが正しいのでしょうか?
または、「お母さんができなかったことをあなたにしてほしいの」という押し付け。人格も興味も能力も違い、生きる時代も違う子どもが、なぜ「母のやりたかった夢」を叶えなければならないのでしょうか?
最終的には、「あなたさえいてくれれば、お母さんは何もいらない」といった圧力。これは「他の関係をあきらめたのだから、私のそばにいて」という大胆な要求を突きつけているわけです。こんなことを言われては、子どもは罪の意識を伴うことなしに、自分の人生を生きることができません。
毒親になってしまう親には、親自身の育ちや環境が影響する場合もあります。また「毒親」とは、そもそも「精神医学」や「心理学」などを出展元とする学術用語ではありません。
ここでは、毒親になってしまう背景を5つご紹介いたします。
毒親自身も、毒親育ちである場合が多いです。アダルトチルドレン、機能不全家庭で育ったなどが原因と言えるでしょう。
「自分と同じ経験はさせたくないと願うのが親じゃない?」と疑問に思われる方もいるかもしれませんが、毒は連鎖すると言われるように、負の連鎖が繰り返されるケースは珍しくありません。
しかし、結婚してパートナーのフォローを受けながら育児をするなど「他の家はこうなんだ」と気づける人は毒親になりませんが、サポートを受けられず、どう育てていいか分からない場合は同じことを繰り返してしまいます。
そして、子育ての正解が分からないストレスから、自分が子ども時代に受けた行為をしてしまう親もいます。あるいは、自分は子どもの頃辛い目にあったのだから、子どもにも同じ思いをさせようとする毒親もいます。
親自身が精神疾患などの問題を抱えているのも、毒親を生み出す背景です。もともと持っていた心の病気が、子育てに悪影響を及ぼすためです。
例えば、うつ病にかかると不眠や不安、体が動かないなどの症状が現れます。子育てへの気力もなくなり、子どもを放置してしまう可能性もあるでしょう。また、ホルモンバランスの変化で産後うつになり、子どもができてからうつ状態になる場合もあります。
毒親の多くは、自己中心的な考え方に支配されて行動を起こします。具体例は以下の通りです。
などが挙げられます。さらには、子供の成長を喜ぶどころか、悪い点を見つけて自分が優位でいようとすることもあります。つまり、親としてまだ精神的に自立できておらず、常に不安や恐怖に怯え、満たされない気持ちを抱えているのです。
夫婦仲が悪いのも毒親を生み出す原因です。協力して子育てができないため、子どもに当たってしまう場合があります。なぜなら、夫婦で話し合いができないと、子育てもどちらか一方に負担がかかることも想像できます。
毒親育ちは、子育てで困っても親のサポートを受けにくかったり、他人に甘えることが苦手な傾向があります。パートナーが仕事で忙しい場合などは1人で育てなければなりません。思い通りにならない子育てに、イライラして子どもに毒を与えてしまうのです。
過干渉や束縛をする毒親の場合、子供を異常なまでに溺愛し、子供だけが生きがいというケースも少なくありません。また、夫婦関係が冷え切っていて、その寂しさを埋めるために子育てに没頭し、過干渉になってしまうケースもあります。
愛情を注いでいる子供が大人になって離れていく恐怖や、思い通りに育てたいという欲求から、「子供のため」と言いながら、実は自分の欲望のために毒親行為に及ぶのです。
毒親の特徴と毒親になってしまう原因を理解した上で、自分が毒親だと気づいた時の対処法についてご紹介いたします。
毒親にならないためには自分と子ども、どちらも大切にしなければなりません。毒親だという自覚をしているあなたは、きっと子育てで辛い気持ちを抱えてきたはずです。自分と向き合うきっかけにみてくださいね。
毒親にならないため、まずは自分自身を大切にしましょう。子どものことを大事にするには自分を大事にできなければなりません。
親子といっても、別々の人間であり人生があります。そのため、子どもと離れた自分の時間を持つことがおすすめです。子どもと一緒に過ごす時間と、自分の時間のメリハリをつけるといいでしょう。例えば、一時保育などに預けてのんびり過ごすなど、気分転換を心がけてみてくださいね。
毒親になってしまうのは、子供時代のトラウマが今もあなたを支配している可能性があります。子育てが子供時代のトラウマを思い出させるのであれば、その支配から逃れるためにも、まず子ども時代のかわいそうな自分と向き合い、ありのままを受け入れることです。
どうしても1人では抱えきれない、思い出すのも怖いという場合には、心理カウンセリングを受ける方法もおすすめです。カウンセラーに話してはじめて毒親育ちだったことに気付くケースも多いため、「子ども時代の話を聞いてもらう」くらいのスタンスで利用されてみてくださいね。
過干渉がひどい場合、子ども以外の生きがいを見つけ、思い切って放任主義になるのも1つの方法です。特に専業主婦の場合、家事と子育て中心の生活になってしまうため、関わる世界が非常に狭くなります。
そうして子育てだけに没頭するうちに、周りとのつながりを失い、子どもに依存しがちです。 毒親をやめたいなら、周りに目を向け、新しい世界に飛び込んでみてください。様々な人に出会い、刺激を受け、多様性を受け入れることで、あなたの世界はより広がるはずです。あなたが一人の人間として輝くことで視野が広がります。
毒親をやめるために、「良い親でいなければいけない」と考える必要はありません。そうしたプレッシャーは、「○○しなければいけない!」と子どもにも強いることになってしまいます。
良い親を目指すよりも、子どもを1人の人間として認めること、自分とは違う人間であると再認識することが重要です。そのためには、子供と関わる時間を持ち、子どもの声に耳を傾け、共感してください。
あなた自身、自分以外の価値観を受け止められる、子どもの意思を尊重できる心を育てていくのです。今からでも遅くありません、子どもとの信頼関係を少しずつ築いていきましょうね!
「毒親の6つの特徴とは?毒親になる原因と自分が毒親だと気づいた時の対処法」はいかがでしたか?
毒親の特徴は、過干渉や無関心など、さまざまなタイプに分類されます。毒親をやめるには、まず自分が毒親になってしまった原因を明確にしてから、どう克服すれば良いのかを考えてみましょう。
毒親が子どもにもたらす影響は非常に大きいです。あなたが毒親だと気付いた時に、自分の問題やトラウマに向き合うことが大切です。もし、自分に毒親の傾向があると感じたら、心理カウンセリングを受けることをおすすめします。第三者に気持ちを話すことで、気持ちが楽になりますよ。
今日もみなさんにとって、素敵な一日になりますように🌷
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