妊活中は、ゴールが見えず強い不安を抱えてしまうことも少なくありません。「長く不妊治療をしているのになかなか授からない」「友達が妊娠しても素直に喜べない」などと悩み、気持ちが落ち込むこともあるでしょう。

 

また、妊活を始めたときは、夫婦で協力しようと言っていたのに、徐々にすれ違いが生まれて喧嘩になってしまったことはありませんか？夫婦で寄り添い合うことができなければストレスが加わり、妊活にも大きく影響してきます。

 

妊活での不安や辛さは、一人で抱え込まず遠慮なく吐き出せる場所を見つけることが大切です。自分の気持ちと上手に向き合うことで、パートナーとも良好な関係を築くことができます。その結果、妊活のストレスを半減させることができるでしょう。

 

そこで今回は、妊活がストレスに感じる原因と夫婦の寄り添い方について徹底解説いたします。妊活でつらさを感じている方だけでなく、妊活を始めたばかりや、これから始めるという方も参考になる記事です。

 

 

妊活での悩みや本音とは？妊活がストレスに感じる原因と夫婦の寄り添い方

 

不妊に悩む夫婦はおよそ3組に1組の割合です。厚生労働省の出生動向調査によると、不妊を心配したことがあると答えた人の、約半数が「実際に治療を受けたことがある」と解答しています。実際に不妊治療を受ける人も増加傾向にあります。

 

不妊治療に対する悩みは人それぞれですが、その悩みにともなうメンタルの不調も問題視されています。2021年4月に発表された、国立成育医療研究センターのアンケートでは「体外受精などの高度不妊治療を始める女性または治療開始初期の女性」の半数以上に、抑うつの症状が見られたとされています。

 

ゴールの見えない不妊治療の負担は、身体だけではありません。心の悩みも、見過ごしてはならない大きな問題だといえるでしょう。だからこそ、夫婦で寄り添う姿勢がとても大切なのです。

 

男性は、「思いつめて大変そうな妻を励ましたい」という気持ちから、「焦らないで」と言ってしまいがちです。しかし、その言葉は女性からすると、「思い詰めるから良くない」と、突き放されたように感じます。

 

なので、女性は気持ちを理解してくれないことに怒り、「どうしてそんなこと言うの？ 子どもが欲しいのだから思いつめるのは普通でしょ？ 私の子供が欲しい気持ちをぜんぜん理解してくれていない！」と対立してしまうのです。

 

このようなすれ違いが原因で、夫婦仲は悪くなり距離ができてしまいます。しかし、どちらも相手が嫌いで言っているわけではありませんよね？お互いが相手を大切に思い、理解してほしいからこそ気持ちを伝えているのです。

 

言葉をそのまま受け取ってしまう人もいるので、裏にある相手の思いというのがなかなか伝わりづらくなっています。思っていることをどう表現するのかを、カウンセリングでサポートしていかないと難しいカップルも増えていると思います。

 

妊活にストレスを感じる原因とは？

妊活中のストレスは人それぞれ異なりますが、一般的な意見をまとめてみました。

 

過度なストレスはホルモンバランスの乱れの原因にもなりますので、あなたのストレスの原因を考えていきましょうね。

 

1.周囲の人との関係

「子どもの予定は？」「子どもはまだなの？」という何気ない発言や、両親や親戚からのプレッシャーに苦しむ方は多いでしょう。また、友人の妊娠や出産報告を素直に喜べない自分に自己嫌悪を感じる人もいます。

 

妊活中は、人付き合いそのものがストレスになる場合もよくあります。普段は気にならないような発言も妊活中は傷つきやすくなったり、自信を失うことがあります。これはホルモンバランスの関係で起こるので、自分を責ないようにしてあげてくださいね。

 

2.夫婦間での温度差

パートナーが非協力的であったり、妊活についての意見が食い違うカップルもいます。妊活中に夫婦の関係がぎくしゃくすると、居心地が悪く辛い気持ちになるでしょう。

 

妊活は夫婦ふたりでするものですが、妊活中はお互いに余裕がなくなって喧嘩が増えてしまうことが多いようです。女性は感情的に気持ちをぶつけてしまいがちなので、冷静に向き合う時間を頻繁に作ることですれ違いを防ぐことができます。

 

3.病院通いや治療

不妊治療中は病院での治療が最優先となるため、仕事やほかの予定とのやりくりが重荷になりやすくなります。また、女性は特に検査や注射などの身体的負担をつらく感じる場合も少なくありません。

 

時間もお金もかかる不妊治療は、通院自体がストレスになる可能性があります。それでも、子どもがほしいから一生懸命努力し続けているのです。その気持ちを男性は汲んで、理解してあげる必要があります。

 

妊活中の夫婦の寄り添い方

国や自治体、会社の支援制度を利用することで、仕事・金銭面の負担を軽減することはできます。しかし、妊活中の心身を守るためには、夫婦間での支え合いがとても大切です。

 

ここでは、実際に妊活している夫婦がどのように寄り添っているのかご紹介いたします。パートナーとの寄り添い方の参考にしていただけると嬉しいです。

 

1.夫婦一緒に通院する

妊活を始めるときや、不妊治療の相談、治療を受けるときなど、妊活中は産婦人科を訪れる機会が増えます。可能なときに夫婦一緒に通院することは、お互いの状況をより理解することにつながります。

 

夫婦一緒に通院するだけで気持ちは励まされますし、待合室で手を繋いで寄り添ってくれるだけでも女性の気持ちは救われるでしょう。言葉だけではなく、男性は行動で女性に安心感を与えてあげことが大切です。

 

2.生活習慣の改善は夫婦で

女性は妊活中、飲酒や喫煙をやめたり、葉酸、マルチビタミン、鉄のサプリメントなどを摂取して、妊娠しやすい習慣を意識します。食生活も大きく変えるなど、自分なりの努力をする方も多いです。

 

難しい生活習慣の改善を、女性だけがするのことは負担になります。だからこそ、夫婦一緒に取り組む姿勢は素敵です。お互いを思いやりながら生活に工夫を取り入れていくことで、ふたりの絆も深まるでしょう。

 

3.言葉に出して気持ちを伝える

妊活中、夫婦それぞれに負担を感じる場面が出てくるでしょう。時には我慢しすぎず、お互い感じていること、具体的に協力してほしいことを伝えてみましょう。

 

いつも一緒にいて理解し合っているように感じていても、実際話してみることで、「そんな風に思っていたの？」と気づくことがあるかもしれません。言葉にしなければ、自分の気持ちは相手に伝わらないのです。

 

たとえ本音を伝えて喧嘩をしたとしても、それは悪いことではありません。本音を伝えることでお互いを理解し合うことができますし、改善する方法を見つけることができます。そして、感謝の気持ちも言葉にしてたくさん伝えましょう。

 

4.相手の話を聞き、心に寄り添う

妊活中は、実際におなかで赤ちゃんを育てる女性側に負担がかかりがちです。しかし不妊の検査や治療の過程で、男性の心身に負担がかかることも少なくありません。相手の話を聞いたり、一緒に考えたりすることは大きな支えになるはずです。

 

夫婦円満の秘訣は「共感力」です。「共感」というのは、自分が同じ気持ちになる「同感」という意味ではなくて、あくまで相手がどんな風に感じているのかを理解するということなので、同じ状態になる必要はありません。

 

なので、「あなたのようには感じられないけれど、きっとあなたはこんな風な辛さなのだろうな、こんな悲しみを抱えていて、今あなたは涙を流しているのだな」と正確に理解できていれば、それは共感できていることになるわけです。

 

さらに「あなたがこう感じていることを、私は理解しているよ」と相手に伝えてはじめて、「共感」と言えるでしょう。大切なパートナーの心に寄り添い、心から会話をしてあげてくださいね。

 

5.夫婦関係の悪化を感じたら治療を休む選択も

思うような結果が出ないことが続けば、夫婦関係が悪化してしまうこともあるでしょう。そんな時は治療を一度休んでみるのもひとつの選択肢です。

 

治療を休んで気分転換することで、前向きな気持ちにつながり、無事に妊娠・出産に至ったというケースもあります。妊活中の方は、がんばりすぎてしまう傾向があるので、肩の力を抜いて夫婦の時間を満喫してくださいね。

 

まとめ

 

「妊活での悩みや本音とは？妊活がストレスに感じる原因と夫婦の寄り添い方」はいかがでしたか？

 

敏感になりやすい妊活中は、ストレスがつきものです。赤ちゃんを授かるために一生懸命になり、気づかないままストレスをため込んでいる場合があります。

 

妊活は長期戦になる可能性もあるので、夫婦でのコミュニケーションを大切に、上手にストレスを発散できるように肩の力を抜いて過ごしましょう。夫婦どちらかだけに負担がかかってしまう、ということがないようお互いを理解し、支え合いながら妊活に取り組めると素敵ですね。

 

あなたの人生が、より豊かな毎日になりますように😌🌷

 

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