お子さんがが思春期の反抗期にさしかかり、対応に悩んでいる親御さんは多いのではないでしょうか?
今まで親子仲良くおしゃべりしたり外出したりしていたのに、「この数カ月で子どもが激変してどう対応していいかわからない」「話しかけても反応もなく無視をされる」など、子どもの気持ちが理解できないと、混乱してしまいますよね。
しかし、思春期の子どもは、親や大人を批判したり試したりしながら、自我を形成して成長していくものです。そのため、この時期のお子さまに生意気なことを言われても過度に怒ったり、落ち込んだりしないでくださいね。
この記事では、子どもの反抗期を対処する5つの方法と悪化させてしまう親のNG言動について徹底解説いたします。子どもの反抗期を乗り越えるために、一緒に考えていきましょう。
✔反抗期とは?
✔子どもの反抗期を対処する5つの方法
✔反抗期を悪化させてしまう親のNG言動
もくじ
反抗期とは、子どもが人の意見や指示に反抗することが増える時期のことを言います。主に2~3歳ごろの幼児期と思春期の2回来るといわれていて、それぞれ「第一反抗期」「第二反抗期」と呼びます。また、小学校2~3年生ごろにも反抗的な態度が表れることがあり、これは「中間反抗期」と呼ばれています。
第一反抗期とはいわゆるイヤイヤ期で、少しずつできることが増えてくると、一人でやってみたくなったり、うまくできないと泣いたり暴れたりすることもあります。この頃のお母さんは、何に対しても「イヤッ!」と言われるので、頭を抱えてしまいますよね。
第二反抗期は、小学校高学年頃から始まり、自立の心が芽生えて自分で物事を判断しようとするため、周りからの助言や指示を疎ましく思い、態度や行動でそれを示してくるのです。
また、身体の急激な成長や学校などの生活環境の変化、異性への感情の変化などを受け、悩みやストレスを多く抱えています。いずれも自我意識の発達に伴う自立・独立の欲求の高まりがその背後にあるので、温かく見守ってあげることが必要です。
思春期や反抗期の子どもは繊細でストレスを受けやすいので、接し方には配慮が必要です。きちんと子どもと向き合えば、反抗期の間でも、親子の信頼関係は維持することができます。
ここでは、子どもの反抗期を対処する5つの方法についてご紹介いたします。
思春期や反抗期の子どもは、保護者と接するだけでストレスを受けてしまうことがあります。子供のことが心配でも、あまり干渉しすぎないように注意してあげましょう。
あまり子どものことを構いすぎてしまうと、反抗心から逆効果となってしまうこともあります。反抗期は、精神的な自立のために起こるものです。子どもはこの時期に、心理的に依存していた親から離れ「一人前の人間として対等に扱われたい」と考えます。
しかし、子どもが一人でできることは限られています。反抗期は親から離れたいという気持ちと、まだまだ依存しているという意識の間での葛藤です。子どものヘルプのサインを見逃さず、助けを求められたら適切なサポートをしてあげましょう。
反抗期の子どもは攻撃的になったり、保護者を拒絶したりなどすることがあります。そのような態度を改めて欲しいからと、子供を叱るようなことはしないようにしましょう。子どもを叱ることは、子どもの言動を否定することにも繋がり、さらに強い反抗心を持ってしまう可能性があります。
そのため、反抗期の子どもに否定的な扱いをされたと感じるような言動はしないように注意しましょう。親御さんもかなりのストレスが加わると思いますが、「今はそういう時期だ」と割り切って考えることで、気持ちが楽になるでしょう。
反抗期の子どもに対しては、子どもがつくる距離を尊重し、親が距離を決めないことが大切です。この時期は親に限らず、大人からの干渉を好まないので、先生に反抗することもあります。一方で友達が一番という気持ちが強まり、家族中心の生活から友達に重きを置くようになってきます。
子どもが話したがらないときには踏み込まず、タイミングを見計らって聞くといったことも、子どもの距離を大切にすることにつながります。無理に子どもに干渉せずに、どんと構えて適度な距離を保ちましょう。
反抗期を経験しない人もいますが、反抗期を経験している人の方が多いのではないでしょうか?そのため、反抗期の子どもが暴言を吐いたりしても、その気持ちがわかったり、ただストレスを発散しているだけだと考えられることもあるでしょう。
もし、反抗期についての理解があれば、子どもの言動は本意のものではないことも理解できます。子どもの本意ではないことが理解できれば、反抗期でただ感情がコントロールできていないだけと思って、子どもの言動を適当に受け流せ、保護者の気持ちは楽になります。
また、子どもも保護者に言動を受け流されていても、受けることをしてくれることから見放されて孤独を感じるようなことを避けられます。態度は反抗的でも、本来は親に認めてもらいたいという感情をもっているので、気長に向き合っていきましょう。
反抗期の子どもは、親からの命令や指示を特に嫌います。何か伝えたいことがある場合は、「お母さんは、~した方がいいと思う。」「~してくれたら嬉しいんだけど。」といったように、主語が「私(I)」の「アイメッセージ」を心がけましょう。
そうすれば、親から強制されてするのではなく、子供自身が考え、選択し行動することになるので、少しは聞き入れやすくなるでしょう。アイメッセージの例を挙げると…
このような伝え方をすることは、「子どもの行動や話す内容を否定する」「りつける」ということを防ぐことができます。アイメッセージは、自分の気持ちを伝えるだけなので、相手の行動を否定したり評価したりするものではありません。子どもに何か伝える時には、意識して使ってみましょう。
冒頭でもお話しましたが、子どもが反抗期の時は、「これは自立していく為の準備」「順調に子供が育っている証拠」と思って、大きな心で受け止める必要があります。しかし、親も一人の人間なので、子どもの反抗的な態度にイライラしてしまうことがあるでしょう。
ここでは、反抗期を悪化させてしまう親のNG言動についてご紹介いたします。このスキルを身につけておけば、大人同士のコミュニケーションでも役に立ちますので、ぜひ参考にしてくださいね。
反抗期の子の言動にイラッとしても、言ってはいけないことは言わないように気をつけてください。特に人格を否定するような言葉は、絶対に言ってはいけません。
例えば、「えらそうなこと言ってるけど、お前は口だけの根性なしだ」「性格的にずるいんだよ」「情けないやつ」「卑怯者」などです。親にこういうことを言われると、子どもは深く傷つきます。
そして、「親は自分のことをそういう風に思っているんだ」と感じて、親への不信感が抑え難いものになってしまいます。言ったほうは忘れても、言われたほうは一生忘れることはありません。人格否定は、思春期・反抗期の時期が過ぎても元の関係に戻ることができなくなる可能性もあるので、十分にご注意くだいさいね。
親に反発する子どもを何とか従わせようと、いつもより強い口調で怒鳴ったりするのは止めましょう。自我の芽生えでもあるこれらの時期は、「親の言いなりにはならない!」という気持ちが高まり、親から指図や命令されることに対し、更に反発心を強めるでしょう。
子どもの気持ちを尊重して、まずは意見を聞き入れる姿勢を見せることが重要です。例えば、「〇〇ちゃんはそういう考えなんだね。話してくれてありがとう」など、ワンクッション挟むだけで、子どもも安心して自分の意見を言えるようになります。
子どもが「私は悪くないのに先生に怒られた」と、不機嫌そうに話してきたことはありませんか?そういう時、親は「「先生の話を聞いてなかったからでしょ?」とか「いつも態度が悪いからそうなるんだよ」などと、子どもの意見を聞かず、跳ね返してしまいがちです。
また、子どもの話を聞いたとき、すぐに励ましやアドバイスをしてしまうことはありませんか?「だいじょうぶだよ。すぐ仲直りできるよ」「そんなの大したことじゃないよ。元気出して」などが励ましで、「じゃあ、○○すればいいじゃん」「なんで○○しないの?」などがアドバイスです。
親は子どものためを思って言っているのですが、共感されずにすぐに励まされたりアドバイスされたりすると、言われたほうは「なんで私の話を聞いてくれないの?そんなに簡単なことじゃないよ。」と思ってしまいます。
まずは、「そうなの?それは嫌だよね」と共感してあげてください。そうすれば、子どもは話しやすくなります。愚痴を共感的にたっぷり聞いてもらえるとすっきりしますし、「親は自分がどんなに大変かわかってくれる」と感じて、信頼感が大いに高まります。
何を言っても聞かない子どもに対し「じゃあ、自分で好きなように勝ってにしなさい!」と突き放してしまうことはいけません。子どもは親に見捨てられたと感じ「どうせ僕は」「私なんか」と口にするようになり、自己肯定感が下がり、投げやりな人生になってしまう恐れがあります。
そのため、子どもがどのような状態でも、これまでと変わらずいつも通りに接するようにしましょう。保護者の接し方がいつもと変わらないことで、子どもは安心感を得られます。
また反抗期ですから、過度なコミュニケーションは逆効果となる場合があります。短いコミュニケーションをとるのが有効です。例えば、「おはよう」「お帰り」などの日常の挨拶は基本です。子どもが頑張っているときは、「すごいね!」「努力が成果に繋がってるね」と、褒めてあげましょう。
「子どもの反抗期がひどくて辛い!子どもの反抗期を対処する5つの方法と悪化させてしまう親のNG言動」はいかがでしたか?
子どもの反抗期は、私たちが考えるほど深刻な問題ではありません。それどころか、わが子の成長を目の当たりにできる「嬉しい出来事」でもあるのです。
親がしっかりと子どもに向き合い、関心を寄せ続けてあげることで、子どもの心はまっすぐ育ちます。そして、親の愛情を実感できている子は自分で自分を大切にするようになります。たとえ悪い誘惑があったときも、「大切にしてくれる親に心配かけたくない」という意識が働いてブレーキがかかるのです。
反抗的なわが子がどんなに心配でも、「干渉せずに見守る」ことだけは忘れないようにしましょう。もし、子どもの反抗期がひどく子育てでお悩みの方は、カウンセリングを受けることがおすすめです。お母さん、お父さんも息抜きが必要なので、お気軽にご相談くださいね。
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