みなさんは、パートナーとどのような関係性を築いていますか?パートナーは良き理解者、この世に唯一無二の存在として支え合っていければ理想的ですよね。
しかし、ときには「彼をサポートできるのは、私だけ」「彼を理解できるのは、私しかいない」と思うことはないでしょうか?実は、ここには危険な因子が含まれており、一歩間違うと、ゆがんだ「共依存」の関係になりかねません。
愛し合うのはいいことですが、あまりにも共依存な関係は危険だとも言われています。それでは具体的に、どんな危険性を秘めていて、どのように克服すればいいのでしょうか?
そこで今回は、「共依存」カップルの特徴と克服方法について徹底解説いたします。パートナーの存在に、必要以上に敏感になっていると感じる方は、ぜひ参考にしてくださいね。
✔そもそも「共依存」とは何?
✔共依存カップルの特徴
✔共依存の関係から抜け出す克服方法
もくじ
「共依存」とは、ある特定の相手と過剰に依存し合う人間関係のことを指します。恋愛関係、友人関係、親子関係など人間関係全般に現れます。パートナーとの関係性において自分の価値を見出すことになるため、自分自身を見失う危険な状況に陥りやすいのです。
もっとも、人間関係はすなわち依存関係なので、共依存そのものに問題があるわけではありません。ただ、「私がいないと彼はダメになる!」という感覚は、共依存関係がゆがんでしまっている可能性があります。
ゆがんだ共依存は、相手からの攻撃によって支配と服従の関係を起こしやすいのです。そうすると、服従の側は自分自身の意思や気持ちよりも相手の機嫌ばかりに気をとられて、疲弊してしまうことにつながります。
特に、恋愛関係で「共依存」という言葉をよく耳にするのではないでしょうか?自分をかえりみずに相手のために必死になっている人と、そうした相手に依存している人。男性が女性に依存する場合もあれば、女性が男性に依存する場合もありますし、同性愛の場合も共依存関係は成立します。
はたから見ると、相手に「ああしてほしい、こうしてほしい」「自分の傍から離れないで!」など、自分にかまってほしくて必死になる人のほうだけが依存しているように思えますが、実はその人に対してかまう相手も依存しています。
共依存の関係は、依存している相手がいなくなると、自分がこの世に存在している意味がわからなくなる傾向にあります。さらにこじらせてしまうと、自分の死を考えるようになったり、2人の関係を邪魔する者を排除しようと暴挙に出る可能性もあるでしょう。
このような理由から、共依存関係は非常に危険な関係性だと言えます。パートナーの存在を「プラスの活力」に変えられないと、お互いにネガティブ思考となり、より相手の存在を求め合うようになってしまうのです。
共依存のカップルは、恋愛依存症と回避依存症がベースになっています。
あなたの恋愛傾向を考えると、自覚はなくても、あなたと恋人も、実は「共依存恋愛カップル」の可能性を秘めているかもしれません。ここからは、共依存カップルの特徴をご紹介いたします。
恋愛依存症の人は「返事は即レス」が当たり前だと考えます。なので、パートナーからのLINEの返信時間には敏感なのです。
例えば、「いつもお昼休みにLINEをくれるのに、今日はないのはなんで?」「既読になってるのに返信がないなんて、他の女と会っているのでは……」など、パートナーからの連絡が少し遅かっただけで不安になってしまいます。
ようやく連絡がきたと思ったら、待っている間のモヤモヤやイライラした気持ちをパートナーにぶつけてしまい、うんざりされることもあるのではないでしょうか?自分で感情のコントロールができないようになってしまうのです。
人が社会で生きていく中では、常にパートナーが最優先であることはありえません。仕事や家族が優先になることもあり、それをお互いが認めて、折り合いをつけていくのが健全な関係です。
とにかくパートナーを優先にしたいので、たとえ予定がない休日に友達からお誘いがあったとしても「彼から連絡がくるかもしれないから……」と、誘いを断ることもあります。
パートナーを大切にすることは良いですが、「恋人と一緒にいられるなら他に何もいらない」と、周囲との関係を断ち切ることはおすすめできません。パートナーを思うがゆえに、仕事中や他の人と過ごしているときにまで、集中せず何も考えられないほどに夢中になってしまうのは少々危険です。
共依存の恋愛に陥っている人は、平気で他人を傷つけたり、悲しませたりします。例えば、友人と会う先約があってもパートナーとの約束が入るとそちらを優先したり、交際を親に反対されても一切聞く耳をもたないのです。
それどころか、自分たちの関係性に意見する人とは平気で関係を断ち切ってしまうこともあるでしょう。自分たちの仲を裂こうとする者は「全員敵」という心理になってしまうのです。
このように視野が狭くなると、人は上手に思考を働かせることが困難になります。もし、あなたが全てにおいてパートナーが優先となった生活を送っているのなら、完全にパートナーの存在に依存している証拠です。
自己肯定感が低い人は、相手に尽くすことで自分が人から求められていると認識する傾向にあります。また、恋愛や仕事に限らずあらゆる物事において自己肯定感が低いと、自分の意見を伝えられずに恋人のいいなりになる可能性も高いのです。
共依存のカップルはお互いに自己肯定感が低く、「助けてくれる人がいないと自分は何もできない」「必要としてくれる人がいないと自分に価値がない」と考えがちです。
あなたを大切にしてくれるパートナーであれば、無理なく付き合えて、意見を尊重し合うことができるでしょう。しかし、あなたの自己肯定感の弱さを利用する人は、自分のいいなりにしようとして共依存に陥ることがあります。
ここできちんと相手を見極めることができないと、ゆがんだ「共依存」の関係に陥りやすいのです。
例えば少しの喧嘩でも、「どうせ私なんて価値のない人間」などと、悲観的になったり周りと自分を比べて落ち込んだりするのも、共依存のカップルにみられる傾向です。
自分を過小評価する癖がついているので、自信が持てずネガティブな思い込みをします。ちょっとパートナーの態度が冷たかっただけで「いい子にしていないと嫌われる」「見捨てられてしまうかもしれない」と、考えて落ち込んでしまうのです。
このネガティブな感覚が麻痺して、自分が恋愛依存症になっているのに気づけていない人も少なくありません。本来なら成長し合うことを喜び合えるカップルこそ理想的な関係ですが、それすら認められないとなればかなり危険性が高いでしょう。
もし、あなたが「共依存」だと自覚したら、そこから抜け出さないと、どんどん危険な恋愛にはまっていく恐れがあります。今の関係では、お互いメリットがあるとは言い難いでしょう。
それでは、どのようにして共依存の関係から克服すればいいのでしょうか?ここでは、共依存の関係から抜け出す克服方法をご紹介いたします。
共依存のカップルは、自分の生活は全て「恋愛中心」だと思い込んでいます。恋愛に振り回され、恋愛で一喜一憂します。生活がそればかりだからこそ、そこに強く依存してしまうのです。
そこで、恋愛中心の生活から一歩抜け出すことが大事です。自分が恋愛以外に集中できるものを見つけてみましょう。仕事でも趣味でもゲームでも良いですし、ペットを飼い愛情を注ぐこともおすすめです。
何か他に気を紛らすことのできるものを見つけることで、その依存心は分散されます。恋愛以外であなたが集中できる楽しみをみつけることで、気付いたら恋愛に依存する自分はいなくなっているかもしれません。
親しい人と恋愛の話をすれば、自分たちとは違う関係性のカップルについて話を聞けるはずです。あなたを大切に思う人であれば、あなたとパートナーの関係性について、何かアドバイスをくれるかもしれません。
どのカップルにも特徴があるので、恋愛に正解や不正解はありませんが、あなたたちカップルが、第三者からどのように見えているのか知ることはとても重要だと言えます。自分を客観視することは、恋愛に大きな変化をもたらしてくれます。
自分はもちろん、パートナーの性格や考え方を直すのは、容易ではありません。現状に気づくことから始められれば、克服への一歩が踏み出せるでしょう。
共依存カップルの特徴でご紹介したように、共依存とは自信のなさから引き起こしでしまうものです。そこで、自分に自信をつける努力を始めることをおすすめします。
自分を好きにならなければ、本心からパートナーを好きになることはできません。努力をしないから自信がもてないのであれば、あなたが好きになれる自分になることが最優先でしょう。どんな天才でも、努力をしなければ自分に自信を持つことなどできませんからね。
例えば、自分の容姿に自信がないなら、美容を勉強しダイエットをしましょう。自分の意見に自信がないなら、知性を磨いて自信を持って発言するようにしましょう。女として自信がないなら、色んな男性と関わって女としての自信をつけてみましょう。
自信は行動する先でしか生まれません。努力し自分に自信をつければ、人に依存する気持ちは少なくなり、本心からパートナーを大切にできるようになります。
「私がいないと彼はダメになる!「共依存」カップルの特徴と克服方法」はいかがでしたか?
共依存の関係に気づいた場合、気持ちだけで克服しようとしても難しいです。まずは行動や環境を変えて、自分自身を向き合ってみることが重要でしょう。
自立した関係が築けないカップルに、幸せな未来は訪れません。なぜなら、この記事を読んでいるということは、少なからず今の恋愛に「疲れ」を感じているからではないでしょうか?
自分が共依存であると気付けたのであれば、少しずつ変わる努力をしてみてくださいね。そして、パートナーと今後より良い関係を築いていきたい場合は、「カップルカウンセリング」を受けてみることもおすすめです!
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