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2024.4.20 家族の悩み親子の悩み 高校生の不登校の原因とは?不登校の子どもに親ができる4つの対応

高校生のお子さんが不登校になると、多くの親御さんは不安を感じますよね。高校時代は、発達心理学では「青年期」と言われる時期にあたり、「自分はどんな人間なのか?」「将来、何をやりたいのか?」「自分は何者なのか?」を考える、「自分探し」の時期です。

 

親として子どもと向き合いたくても、どのような対応をしていいかわからず、悩んでしまうことも多いのではないでしょうか?ベストな対応を心がけても、お子さんが反抗してきたり、逆にまったくの無反応だったりすると、この対応で合っているのか不安になってしまうかもしれません。

 

また、お子さんが不登校から克服する兆候が見えないと、もしかしたら親の対応にも何か原因があるのではないかと心配になってしまう方もいらっしゃるのではないでしょうか?

 

そこで今回は、不登校の子どもに親ができる4つの対応について徹底解説いたします。高校生の不登校の原因から、親御さんのどのような対応が不登校からの克服に繋がっていくのか、一緒に考えながら見ていきましょう。

 

このブログで学べること

✔高校で不登校が起こる原因とは?

✔不登校の子どもに親ができる4つの対応

✔不登校は親子関係を良好にするきっかけ

 

高校生の不登校の原因とは?不登校の子どもに親ができる4つの対応

 

さっそくですが、なぜ高校で不登校の生徒が出てしまうのでしょうか?その理由を調査すると、学校や家庭に係る要因に加えて本人に係る要因が絡み合い起こっていることが分かりました。

 

ただし、不登校になる原因は人によって様々です。人間関係や、身体的な問題、ストレスなど、人によって全く異なります。小学校や中学校と大きく違うところは、高校生はしっかりと自分の意志を持ち、広い視野を持っているところでしょう。

 

まだまだ考えは幼いながらも、しっかりと自分の意志を持っている人が多くいます。ここでは、不登校になる主な要因を一緒に考えていきます。

 

【学校に関わる要因】

  • いじめ
  • いじめ以外の友人関係を巡る問題
  • 教職員との関係を巡る問題といった人間関係
  • 学業の不振や進路に関する不安
  • クラブ活動・部活動への不適応
  • 学校の決まりなどを巡る問題
  • 入学・転編入学・進級時の不適応など

 

【家庭に関わる要因】

  • 親子関係の問題
  • 家庭内のトラブルなど

 

【本人に係る要因】

  • 学校における人間関係に課題を抱えている
  • あそび・非行の傾向がある
  • 無気力の傾向がある
  • 不安の傾向があるなど

 

上記が主な原因として挙げられます。

 

2018年に文部科学省が発表したデータによると、学校に係る要因として「いじめ」が最も多く79.8%でした。また、高校の不登校全体(5万2,723人)のうち、本人に係る要因として「無気力の傾向がある」が主な理由であると回答した人が1万7,359人(32.9%)と最も多くなっています。

 

中には、不登校になった原因を「親のせい」というお子さんもいます。親御さんの中には、その言葉に深く傷つき、ご自分を責めて苦しんでいる方も多くいらっしゃいます。

 

しかし、親もまた一人の人間です。完璧に子どもを育てることは不可能でしょう。どのような子育てをしても、不登校になる子もいれば、元気に学校に行く子もいます

 

「シングルマザー(ファザー)だから、経済的に余裕がない」「きょうだいが障害を持っているから」「両親が忙しくかまってあげられなかったから」と、思っているかもしれませんが、「虐待」などの一部の例外を除き、親の育て方が不登校の原因というわけではありません

 

もちろん、遺伝的要素のせいでもありませんからね。「お父さんが不登校だったから子どもの不登校になる」なんてことは一切ありません。

不登校は、どのような家庭の子どもでもなり得ますお子さんの不登校について、親御さんが一生懸命育ててきた過程を後悔する必要はありませんので、ご安心くださいね。

 

不登校の子どもに親ができる4つの対応

 

お子さんが不登校になったら、親は誰だって心配します。しかし、心配のあまり無理に学校に行かせたり、口うるさく「学校に行きなさい」と言ってしまったりしては、余計に家に引きこもる可能性があるので逆効果です。

 

思春期の子どもは親の接し方一つで、子どもの心は大きく変化してしまいます。それでは、不登校の子どもに対して、親はどのように対応すればよいのでしょうか?

 

ここでは、不登校になった子どもに対して親ができる4つの対応をご紹介いたします。

 

対応1. 強く励まさない、厳しい指導をおこなわない

子どもが不登校になったとき、親の強い励ましや厳しい指導は必要ありません。不登校とは、子どもが「自分ではどうにもできない事態」に陥り、疲れ果てて登校できない状態です。

 

不登校になった当初は、本人も混乱しているケースが多く、心身のエネルギーが大きく低下しているため、休息が不可欠です。エネルギーが回復する前に強い励ましを受けても、心の負担にしかなりません。ありのままの子どもを受け入れる姿勢を貫きましょう。

 

親の立場では将来への影響も考えずにはいられませんが、まずは目の前にある現実を受け止める必要があります。とくに高校生は、不登校のデメリットを本人が十分理解しています。自我も確立されつつあり、親の一方的なアドバイスや厳しい指導が「誰もわかってくれない」という絶望感や反発心につながる可能性も低くありません。問題がこじれると命に関わるおそれもあるため、言動には十分注意しましょう。

 

親もつらいかもしれませんが、不登校に追い込まれた子どもが誰よりもつらい思いをしています。友達や兄弟と比べたり、世間体を持ち出したりしないよう子どもの心に寄り添ってあげてくださいね。

 

対応2.口出しせずに見守る

子どもが不登校になると親は原因を問いただしたくなりますが、あくまでも子ども自身が話し出すまで待つスタンスが重要です。子どもに「味方になってもらえそうだ」「相談してみよう」と思われるような親を目指しましょう。

 

高校生は親から自立する時期であり、親に対して批判的な態度を取る場面も増えます。「子どものため」を思ってしている親の行為が、子どもの目には「親自身のため」だと映り、心のバランスを欠いてしまう場合もあります。

 

そもそも、親子関係は長い時間をかけて作っていくものです。普段から「あなたの味方だよ」とメッセージを伝え続けましょう。とくに小中学生時代に何でも話せる家族がいるかは重要です。高校生になると自立心の高まりとともに家族の優先順位は低下する傾向がありますが、小中学生時代に良好な家族関係を築けないと精神的安定の基盤を作りにくくなります。

 

また、いじめにあっていることを親には言いにくいと思う子もいます。不用意にいじめの有無を聞くと、自尊心を傷つけられ殻に閉じこもってしまいます。高校生の場合、なんでも話せる環境を整えてあげながらも無理に聞き出そうとせず、見守るようにしましょう。

 

対応3.やりたいことをやらせる

子どもが不登校でも、何か熱中していることがあればそれをやらせてあげてください。親御さんの中には、お子さんが「学校に必ず通わないといけない」と思っている人も多く、子どもにも強要してしまうことがあります。

 

確かに勉強も大切ですが、今熱中していることをやめてまで学校に行く必要はありません。子供には子供の人生があります。良い大学をでて、良い就職先を見つけることだけが幸せとは限りません。

 

またそのことを一番に理解してあげられるのが親であり、世間体などではなく、多様性のある選択肢を提示し、子どもの主体性を取り戻させてあげることが大切になります。しっかりと子どもに向き合い、子どもにあった選択肢を一緒に考えてあげましょう。

 

対応4. 友人と遊ぶ、カウンセリングを受ける

遊べる仲間を作ることは、きっかけづくりに役立ちます。友人と遊んだり連絡を取ることをすすめてみるといいでしょう。通学している学校内に頼れる友人がいない場合は、児童相談所やフリースクールなどの施設を利用する手段もあります。

 

児童相談所とは、児童福祉法に基づいて各都道府県に設置されている公的機関です。不登校の相談は料金がかからないため、積極的に活用しましょう。親の相談も応じてもらえます。より時間をかけて個別で話を聞いてほしい場合は、カウンセリングを受けることもおすすめです。

 

第三者の意見によって視野も広がり、凝り固まった考え方が緩和されるでしょう。誰かに自分の気持ちを話すことで、自分の気持ちの整理できるため、人生を生きやすくする一つのきっかけになるかもしれません。

 

不登校は親子関係を良好にするチャンス

 

お子さんの不登校をきっかけに、親子関係が険悪になる場合もあるでしょう。しかし、私は不登校は親子関係を良好にするチャンスだと考えています。そもそも、親子関係が険悪になる原因とは一体なんなのでしょうか?

 

原因は様々ですが、親の価値観でしか子どもを評価できていなかったり、子どもの特性を理解せずに、先々親が手出し口出しをしてしまうので親は疲弊します。そんな親に子どもは反発するというケースが多いでしょう。逆を言えば、「親の頑張る方向性を変えれば親子関係は良好になる」ということです。

 

親子の信頼関係を構築していけば、子どもは自立していきます。自分でできることが増えていけば、自信を持ち行動が変わります。そして、親の気持ちを考えられるようになります。そのようなスキルを家庭内で親が学ぶことで、子どもはきっと親に心を開き、良い関係が作られていくことでしょう。

 

子どもにはたくさん失敗させてください。お子さんのことを思うが故に助けたくなる気持ちもわかりますが、いつまでも口出しをして手助けをしてしまえば、子どもの考える力を奪い、成長を妨げてしまいます。

 

ただし、時に子どもの自尊心を満たしてやることも必要ですし、現実原則を厳しく伝えることも親の務めだと思います。しかし、その言い方一つをとっても、ただ言葉にするだけではなく、ちゃんと心に伝わっているかということを意識していかなくてはなりません。

 

また、母親の立場と父親の立場を明確に分けることで子どもに対して2通りのアプローチをすることもおすすめです。違った立場から親は子どもを信じてあげましょう。親子関係は一生続くものですから、いつでも支え合える関係を目指していけたら嬉しいですよね。

 

まとめ

 

「高校生の不登校の原因とは?不登校の子どもに親ができる4つの対応」はいかがでしたか?

 

高校生は大人になる手前ということもあり、様々な環境や人間関係に悩みを抱えやすい時期でもあります。この記事を読んでいる親御さんの中にも、人生で一度くらいは、学校へ行きたくない時があったのではないでしょうか?

 

私たち親が子どもにできることは、子どもを心から信じてあげることです。そして「他人と自分を比べる必要はないんだよ」と、その子だけの魅力に目を向けてあげましょう。この世に生まれてきたからには、必ずお子さんが輝ける場所が用意されています。

 

また、親子関係をきちんと確立することで、不登校が解決するケースも少なくありません。「子どもの気持ちが理解できない」「子育ての悩みを話せる人はいない」と悩みの方は一人で抱え込まず、ぜひカウンセリングを受けてみてくださいね。問題解決に向けて、一緒に考えていきましょう。

 

今日もみなさんにとって、素敵な一日になりますように🌷

 

心理カウンセライングなら『リッチデイズ』で、心豊かな毎日を送りましょう。

 

心理カウンセラー 吉川宏美
『あなたの心に花まるを』
🌷ラーメンとスイーツをこよなく愛しています。
🌷二児のお母さんです。子どもと共に日々成長しています!
🌷「考え方の癖」や「悩みの根本原因」を紐解きながら、心豊かな日々を送りましょうね。

静岡県富士市の『ケア・サポート Rich days』
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