あなたは、夫からすぐに「バカ」「アホ」「クズ」などと罵られて、苦しい思いを抱えていませんか?
モラハラ(モラルハラスメント)とは、身体的な暴力ではなく、言動や態度といったモラルによる精神的な苦痛を相手に与える、DV(ドメスティックバイオレンス)の一種です。 近年、モラハラをするパートナーに苦しむ人は増えています。
しかし、モラハラ被害は周囲の人には発覚しにくいため「あんなに仲がいい夫婦なのにどうして?」というケースも珍しくありません。そのため、モラハラ被害を打ち明けられず、一人で悩みを抱えているという人もいるでしょう。
それでは、モラハラ夫はどのような心理で、あなたにひどい言葉を浴びせてくるのでしょうか?そして、その心理が生み出されてしまう根本的な原因は一体何なのでしょうか?
この記事では、モラハラをする夫の原因と妻がとるべき対処法について徹底解説いたします。今のツラい現状から抜け出したい方は、ぜひ参考にしてくださいね。
✔夫がモラハラする原因とは?
✔夫が妻にモラハラする心理
✔モラハラされた場合の対処法
もくじ
モラハラの加害者となってしまう人は、過去にどのような経験をしたからモラハラに及んでしまうのでしょうか?
ここでは、モラハラ夫の主な原因と一緒にみていきましょう。
モラハラ夫は、自分に自信がないタイプの人が多い傾向にあります。パートナーに対して日頃から繰り返している攻撃的な言動は、そんな自信のなさを相手に悟られまいとする虚勢なのです。
自信がないからこそ、被害者に言葉や態度で攻撃して「自分が優位な人間であること」を見せつけるために必死になるのです。被害者を攻撃することで自己肯定感を保っています。
ただし、そんな自信のなさを本人が自覚しているかどうかはケース・バイ・ケースで、中には無自覚な場合もあります。無自覚なケースではむしろ自分のことを「私は何でもできる」「俺は他のヤツらとは違う、特別な人間だ」と思い込んでいることもあり、その思い込みがパートナーを見下す根拠となっていることもあります。
たとえば自分の父親が母親に対して行っていたモラハラを、幼少期からずっと目にして育ってきた男性は、「夫婦とは(父親とは)こういうものなんだ」という間違った認識を抱いたまま成長してしまいます。
幼少期に親からモラハラを受けて育つと、高い確率で自分の家庭でもモラハラをしてしまうのです。これは、幼少期にもありえることで、親からされたモラハラの言動をそのまま学校の友だちにぶつけて、友人関係のもつれを生む可能性があります。
口ではそんな威圧的な父親に対して反発心を持ってる等と言っていたとしても、過ごした家庭環境の影響は意外と大きいものです。自分が家庭を持ってからも、無意識のうちに自分が見てきた夫婦の形を再現してしまう可能性が高いでしょう。
幼いころに甘やかされて育つと、自分は特別だと勘違いして成長して、自信過剰な性格の大人になりやすいです。モラハラをする人は、自分が絶対に正しいと思い込んでいることがほとんどで、自信があるからこそ、成績優秀で仕事もできる人が多い傾向があります。
本人にとって、優秀な自分は周りから褒められて当然、尊敬されて当然の人間という認識があるため、それなのにパートナーが思ったより自分を持ち上げてくれなかったり、関心を示してくれなかったりすると、たちまち機嫌が悪くなります。
まるで親の注目を得ることができなくて拗ねている子供のようですが、まさにその言葉通りなので、モラハラ夫やモラハラ妻は外見が立派な大人でも中身はまだまだ子どもです。
しかし、このような人は外面が非常に良いため、家庭でどんなにひどいモラハラを行っていても、家庭内と外での態度がまったく違うため周りの人にモラハラ被害が気づかれにくいという厄介な点があります。
過去に大切な人から捨てられたり、裏切られてしまった経験がある場合も、「自分は所詮誰からも必要とされない人間なんだ」という劣等感を抱きやすいです。
劣等感はすでにご紹介したモラハラの原因のひとつである自信のなさにつながるばかりか、その劣等感をなんとか埋めようともがく中で「外面だけが異様に良く、家の中ではパートナーに対して暴言を吐きまくる」という、典型的なモラハラ行動を引き起こす原因にもなります。
外で良い顔をするのは「これ以上誰からも見捨てられたくない」「価値ある人間だと思われたい」という気持ちの表れで、家の中でだけ人が変わったようになってしまうのは、そういった態度を取ってもみなさんが自分から離れることはないとタカをくくっているからなのでしょう。
「家族だから言いたいことを言える」と、家族であることを特別(良い方の特別)かのように語る人もおり、そう言われてしまうと「この人の本当の真意は悪いものではないんだ」等と相手を思いやってしまう優しい人も多いかと思います。
しかし、もし本当に嫌な思いをしているのであれば、そんな自分の気持ちをどうぞないがしろにしないでくださいね。我慢をしているようであれば、これ以上そのような家族観に引きずられる必要は全くありません。
モラハラ夫は、強い態度や言葉で相手を威圧しますが、その心理はとても幼稚なものということで間違いありません。
モラハラ夫の原因も様々でしたが、モラハラをする夫の心理も、人によって微妙に違います。ここでは、モラハラ夫の心理について見てみましょう。
「お前が無能だから俺が面倒を見ている」「こんなバカなやつ、誰も相手にしない」など、モラハラ加害者は被害者を卑下する発言をします。また、被害者にとって自分は特別な存在であることを見せつけるような発言もみられるでしょう。
しかし、モラハラ夫が一番恐れているのは、あなたを失うことなのです。職場でも、夫婦関係でも、実はあなたのことを手放したくないという心理があるからこそ、言葉で相手を支配するのです。
ただし、これを聞いて、「夫のモラハラは愛情だ」と解釈することは間違いです。モラハラはあなたに対する愛情ではなく、自我が弱く精神的にもろい面を、あなたという存在で補っています。このような歪んだ愛情を受け入れようと、無理をする必要はありません。
モラハラをするのが、相手の元々の性格に左右されることがあります。モラハラ夫の性格の特徴は、以下の通りです。
などの例が挙げられます。
「結果」ばかりを重視して、結果に至る「過程」に目を向けない性格も、「相手がなぜそのように考え行動したのか」について想像力が欠如しているため、モラハラを行いやすい性格であると言えるでしょう。
人には誰にでも向き不向きがあり、人と接するのが好きな人もいれば、一人で静かに過ごしているほうが好きな人もいます。モラハラ夫になってしまう人の中には、実は対人関係があまり得意ではない人も多く、「他人とどうコミュニケーションを取れば良いのか分からない」「でもきちんと社会で認められたい」という思いの板挟みに苦しんでいることも珍しくはありません。
その結果、努力に努力を重ねて外では理想的な夫や妻を演じていますが、家の中では緊張の糸がプッツリ途切れてしまうのでしょう。さらに言えば、自分のパートナーとすらどのように付き合っていけば良いのか戸惑っているケースもあり、その「うまくいかない」イライラ感がモラハラという形になって表れてくることもあるのです。
モラハラな言動が一時的なものだったり、直後にすぐ謝ってくれたりするような場合には、ただストレスで理性のコントロールがゆるんでしまっただけと考えることもできるでしょう。
ただし、このケースでもここまでご紹介してきた他の原因が裏に潜んでいる可能性はあり、ストレス自体は引き金のひとつでしかないこともあります。原因は必ずしも一つではなく、複数の要因が絡まり合ってモラハラという行為に発展することも、頭の片隅に入れておいてくださいね。
モラハラ夫が妻に対してひどい態度をとるのは、愛情確認の一種と考えることもできます。「この人は俺・私のことが好きだから、どんな言葉を投げつけても大丈夫」と思っているからこそ、外でどんなに良い顔をしていても、あなたにだけは暴言を吐くのです。
モラハラに耐えれば耐えるほど夫や妻の言動がエスカレートしやすいのも、「俺・私のためにどこまで耐えてくれるのか」を、相手からの愛情の目安として考えてしまう心理が関係しているからでしょう。
また、「愛が深ければ何をしても従ってくれるはず」だという、曲がった考え方をしていることもあり、子どもの頃に親に愛されなかった経験がある可能性があります。
モラハラ夫の境遇や幼少期の家庭環境をたどると、モラハラ行為におよんでしまうことが仕方がないと思ってしまうかもしれません。
しかし、どんな過去があろうとモラハラをすることはいけないことであるため、モラハラをされたら以下の3つの対策を試してみましょう。
モラハラの原因のひとつとして「自己肯定感」の低さだと言えます。
自己肯定感が低い人はありのままの自分を肯定することが難しいという一方で、「自身の立場の優位性を認めさせたい」という欲求は人一倍強い傾向があります。そこで他人を見下し、ないがしろに扱うことで自分の立場の優位性があがった感覚を得ているのです。
また、モラハラを受けてしまう妻の特徴は、穏やかで、人に強く言い返すことがなく、まずは自分に非があるのではないかと考え込んでしまう優しいタイプの人です。このような性格の人は加害者の格好のターゲットにされるおそれがあります。
まず、あなたがモラハラを受けているなら対策として、前提として加害者に100%非があり、被害者は何も悪くないと強く理解することからはじめましょう。ただ、「議論するもいつも言い負かされてしまう」「言い返すと火に油を注いで余計に消耗する」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか?
そこで、被害に対処する第一歩は、モラハラ行為に対して関心を示さないことです。先ほども説明したように、加害者は嫌がらせにより「自分の立場の優位性を誇示」しています。そこで言動を無視することで優越感に浸らせず、嫌がらせ行為が「自分の欲求を満たすのに役に立たない」と痛感させることができます。
モラハラから逃れたいあまり、相手が自分を責めるような言動を始めたらすぐに謝って済ませている人も多いかもしれませんが、実はこれは逆効果です。
あなたが謝っても、モラハラ夫は「やっぱり自分が正しかったんだ!」という思いを再確認するだけで、「何があっても正しいのは自分なのだから」とさらに態度が頑なになります。相手の言い分が理不尽なときには絶対に謝らず、モラハラに屈しない姿勢を見せましょう。
さらに相手のしていることはモラハラに該当すると指摘できると良いです。例えば、「あなたのしていることはモラハラ・嫌がらせです」
「そのような言い方をされては話し合いにならない」などと、これ以上同じ行為を続けさせないよう、制止するように伝えることが対策のひとつです。
上記で説明したように嫌がらせがひどく無視や注意ができない、しても全く効果がない人もいるかもしれません。そんな時は、モラハラするパートナーと離れるために、思い切って別居に踏み切ってみるのも良いでしょう。
モラハラは行為者の精神状態にこそトラブルがあり、他方で被害を毎日受けるあなたの健康状態も害しています。耐え続けていてはいつか精神的・肉体的に不調を来たすでしょう。離れて暮らせば、物理的にモラハラから距離を置くことができます。そして、気持ちを整理できれば自分を取り戻すことができますし、相手に対しても「今のあなたとは一緒にいることができない」という何よりのメッセージになります。
中には、「子どもがいるから夫のもとから離れることはできない」とお思いの方もいるかもしれません。しかし、無理をしてあなたが倒れてしまっては、守りたいものも守れなくなってしまいます。ご自身でどうしようもできない場合には第三者の助けを求めることができます。例えば、友人や実家、公的な一次避難所など頼れる相手は複数考えられます。
モラハラの原因は、幼少期の家庭環境や本人の気質の問題が多く挙げられます。後ろ暗い過去があるという点は加害者にも同情の余地がないとは言えません。
しかし、ひとつだけ確かに言えるのは、どんな理由があってもパートナーに対するモラハラは許されない行為で、モラハラ被害者には何の非もないということです。
みなさんの中には「自分に何か悪いところがあるから暴言を吐かれてしまうのだろうか…」と悩んでいる人もいるかもしれませんが、もし仮に悪いところがあったとしても正面から話し合うのが人間関係の基本で、それが一方的なモラハラを行っても良い理由には決してなりません。
どんな理由、過去があろうと、人の心を傷つけ、メンタルを蝕んでいくモラハラは立派な暴力です。モラハラ夫心理を知っておけば、今できる対策がきちんとできるのではないでしょうか?
また、モラハラ加害者は外では理想的な夫を演じているので、なかなか相談しにくいこともあるかもしれません。だからこそ「本当は違う…」と悩みを打ち明け、一人でも多くの味方を確保しておくことが大切です。一人で解決できない時は、カウンセリングを受けて、気持ちの整理をすることもおすすめします。
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