あなたは、親との関係に悩んでいませんか?子ども時代に親や養育者との関係の中で負った心の傷が、現在の生きづらさや人格形成に影響することがあります。
親や養育者に依存症があったり、虐待などを行う機能不全家族の場合、家庭は子どもにとって「安全な場所」と感じるでしょう。それはとても辛いことで、大人になってからも消すことのできない事実です。
それでは、このようなアダルトチルドレンになる具体的な原因は、一体何なのでしょうか?そして、アダルトチルドレンから克服する方法はあるのでしょうか?
この記事では、アダルトチルドレンから克服し、自分らしく生きる方法について徹底解説いたします。あなたが、あたらしく生きるためのお力になれると嬉しいです。
✔アダルトチルドレンとは?
✔アダルトチルドレンなる原因
✔アダルトチルドレンからの克服方法
もくじ
「アダルトチルドレン」とは医学的な名称ではありません。例えば、アルコール依存症の親に育てられた人や、機能不全家族の中で育った人のことを言います。
機能不全家族とは、本来安全な場所であるはずの家族が何らかの要因でその機能を十分に果たせない状態となっていることを示します。要因には、親や養育者に依存症がある、虐待やネグレクト(育児放棄)、家族同士の不仲による対立や生活貧困、子どもに対する過剰な期待など様々です。
アダルトチルドレンは成長してからも生きづらさを感じたり、人間関係を築くのが苦手だと感じたりする人が多いのが特徴です。その中には、精神疾患を患う人もいます。
アダルトチルドレンは、育つ中で自分の感情との折り合いがつけにくい、対人関係での距離感が適切に取るのが苦手などの、「生きづらさを抱えて生きる人」を意味して、使われるようになりました。
アダルトチルドレンになる原因や要因はいくつかありますが、その大半が親との関係、養育環境であると言われています。
ここでは、主な原因をご紹介いたします。もし、あなたが生きづらさで悩んでいる場合は、どれに当てはまるか考えてみてくださいね。
身体的虐待、心理的虐待、性的虐待、育児放棄であるネグレクトが代表的な例として挙げられます。ネグレクトには、必要な医療を受けさせない医療ネグレクト、必要な教育を受けさせない教育ネグレクト、子どもの金銭を搾取する経済ネグレクトなどがあります。
また、DV(家庭内暴力)や性行為を見せつけるのも虐待に当たると言われています。こうした虐待が常習的に行われると、子どもの心や身体の成長に影響を受け、他人との人間関係を築くことが困難になっていきます。
子どもはこのような虐待的な環境にいる場合、生き抜くために無意識に様々な策を講じます。しかしそれは虐待から逃れ、生き抜くためには必要であっても、通常の人間関係や社会の中では不適切と思われることがほとんどです。
例えば、親や養育者を怒らせないように、いつも笑顔を絶やさず過度に「いい子」を演じているといった場合があります。こうした振る舞いは家庭以外の社会で行うと信頼関係をうまく結べないなどの問題が生じやすく、時にはいじめの対象になってしまうことがあるのです。
過干渉・過保護な親に育てられた子どもはしばしば、親の期待に応えようとします。親のかける高い望みに沿おうと頑張って勉強し、親の望む大学に入る、といった例はよくみられます。いつも成績が良くて粘りづよさもある子どもの場合、親の期待は膨らみ続け、子どもは頑張ることをやめらません。
反対に、親が子どもの成熟を望まない場合、子どもは「自分では何もできない」「小さくて細い」といった子どものままでいようとすることもあります。過干渉・過保護な親の子どもは親に従順な、親にとっての「良い子」となりやすいのです。
このように、親からの過干渉に影響された心理状態は、周囲と安定した人間関係を築きながら社会の中で自分を活かすことを難しくしかねません。
「毒親」という言葉は、昨今よく耳にするのではないでしょうか?毒親とは、「毒になる親」の略称で、毒と揶揄されるような悪影響を及ぼす親、子どもが厄介と感じるような親を指す言葉です。
厳密な定義があるわけではありませんが、毒親が取る行動の例として、構いすぎて子どもを窒息させる、子どもの幸せを取り上げる、完璧主義すぎる、「私は全てを分かっていて、常に正しい」という態度で接し、子どもの精神的な発達を阻害する、などが例として挙げられます。
このような場合、子どもは親の欲求を満たさなければならないという価値観を刷り込まれてしまうのです。親からの支配や洗脳された影響で、自分で意思決定ができません。
アルコール依存症とは、「コントロール障害」を呈する病気です。アルコール依存症になると、周囲への配慮や関心が薄れます。なぜなら、アルコールを飲むことに注意が集中してしまうからです。
虐待や不適切な養育が生じている事例において、親にアルコール依存の問題が伴う疑われることも少なくありません。例えば、子どもにアルコールを買ってくるように仕向けたり、アルコールがなくなると暴力をふるうなどといったことが起こります。
家庭の中で日々こうした親を目の当たりにしていると、子どもの心身は疲れ切り、健全に育つことは難しいと言えます。また、アルコールのにおいを嗅いだだけで、ネガティブな感情になることもあります。
アダルトチルドレンは診断名ではないため、アダルトチルドレンに特化した医学的な治療を行うということもありません。しかし、アダルトチルドレンによる生きづらさから回復していくための方法はあります。
アダルトチルドレンの問題を解決していくための方法の一つとして、カウンセリングは効果的です。カウンセリングではアダルトチルドレンの生きづらさを解消するために、過去の出来事を捉えなおすことなどを行います。
アダルトチルドレンの方は過去の体験のネガティブな影響を大人になってからも受けていることが多いため、カウンセラーと一緒に過去の体験に向き合っていきます。その中で過去を含めて自分を認めて、どう折り合いをつけていくかを整理していくことで、生きづらさの解消を目指していきます。
また、アダルトチルドレンの人の中には、過去の悲しい経験を抱えきれず、なかったこととして見て見ぬふりをしているので、一体何が原因になっているのか自分でもよく分からないという人もいます。悲しい経験と向き合うことは簡単ではありませんが、カウンセリングを通して少しずつ自分を認めてあげることで、問題の解決へと向かっていくでしょう。
「アダルトチルドレンとは?アダルトチルドレンになる原因と克服方法」はいかがでしたか?
アダルトチルドレンとは、子ども時代に、親との関係で何らかのトラウマ(心的外傷)を追ったと考えている成人のことを意味します。その深い傷から、自尊心の低くなり、他人に依存したり、あるいは親密な人間関係が築けないなどの生きづらさを抱えやすくなるのです。
アダルトチルドレンからの回復には自助グループに参加したり、カウンセリングを受けたりすることが効果的です。自身が当てはまると感じている方は、早めにアダルトチルドレンのカウンセリングを行っている医療機関や、精神科、心療内科などに相談してみてください。
現在の気持ちを緩和し、ありのままの自分と向き合い、自尊心を育てていく必要があります。時間をかけてゆっくり克服していくことで、自分の価値を自身で認めることができ、仕事や恋愛、子育てにおいても、きっといい効果を実感できるはずです。
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