「産後うつ」や「マタニティブルー」という言葉を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか?その名前の通り、出産後の女性が心身で不安定になる症状のことを呼びます。
女性の場合、約12人に1人が一生のうちに一度はうつ病に陥るというデータがありますが、特に妊娠中や産後はうつ病が起こりやすい時期と言われています。
壮絶な出産を終えて、やっと会えたかわいい我が子のはずなのに、「なんだか気分が晴れない…」「育児を完璧にできないなんて、母親失格だ」などと悩んでいませんか?
慣れない育児で産後は環境がガラッと変化します。自分を責める必要はありませんよ。あなたは母親として努力されています。そして、我が子を大切に思うからこそ、きっと悩んでいるのです。
この記事では、産後うつの原因と対処法について徹底解説いたします。自覚症状がある方もない方も参考にしてみてくださいね。
✔産後うつの原因とは?
✔産後うつになるとどうなるの?
✔産後うつを乗り越える4つの方法
もくじ
産後うつになる原因は、大きく分けて2つあります。
まず1つ目は、慣れない育児で身体に大きな負担がかかることです。産後間もない赤ちゃんは、3~4時間置きに授乳が必要になるため、ママは慢性的な睡眠不足に陥りやすくなります。
加えて、泣いている赤ちゃんをあやす、おむつ替えをする、寝かしつけるなど、あわただしい毎日を過ごすために、疲労が蓄積しやすくなります。身体が疲れていると気分も落ち込みやすくなり、うつに陥るリスクも高くなります。
2つ目は、育児に対する不安や環境の変化に伴うストレスです。育児は手探りで進めていくものなので、漠然とした不安を抱きやすくなります。周囲のサポートがあれば不安や悩みを分かち合うことができますが、いわゆる「ワンオペ育児」で誰の助けも得られない状況になってしまうと、ストレスや不安を内側に溜め込んでしまいがちです。
特に産後は女性ホルモンの変化により、脳がストレスに耐える力が低下すると言われているため、普段なら何でもないことでも不安に感じることがあります。
それでは、産後うつになるとどのような症状がでるのでしょうか?主な例をご紹介いたします。
その他にも睡眠障害(不眠や過眠)や摂食障害(食欲減退や過食)、自殺願望など症状が増えてくることもあります。
症状が進行してくると産後精神病になることもあり、うつ病だけでなく、幻覚や幻聴、異常行動などを起こすこともあるため子育てだけでなく、夫婦の絆にも障害を与えることにもなります。
治療をしなかった場合には、産後うつは数ヶ月から数年続くこともあるため早期の治療が必要です。1人で抱え込まず、専門機関にご相談ください。
ここからは、産後うつを乗り越える4つの方法をご紹介いたします。頑張り屋のお母さんが、少しでも安心して子育てできる環境にするため、一緒に考えていきましょう。
旦那さんや実家の両親、友人など周囲に頼れる人がいるのなら、ぜひサポートしてもらいましょう。つまり、お母さんがゆっくり休める環境を整えることで、産後うつの症状も和らぐのです。
もし、周囲に頼れる人がいないのなら自治体に相談するのもひとつの手段です。また、お子さんを保育園に預けている場合は保育園に相談するのもおすすめです!育児は一人ではできません。周囲のサポートは必須といえます。
会話ができない赤ちゃんとずっと一緒にいると、大人と話をしたくなりませんか?ご家族やご友人など、自分が話しやすい人で良いので話をするだけで気分が晴れます。
私は産後、誰かに話を聞いて欲しかったので、頻繁に家族に連絡をしたり、仕事中の夫に子どもの写真を送り、その日あったことをLINEで頻繁に送っていました。もしかすると、迷惑だったかもしれません…(笑)
その他にも、心理カウンセリングに通い話を聞いてもらうことで、育児の不安感を解消していました。一人で不安や悩みを抱えているとモヤモヤしますが、吐き出すとスッキリします!
最初の数カ月は特に寝不足になりがちなので、休めるときは必ず休みましょう。これまでの研究によって、うつ症状が一番現れやすいのは睡眠時間が短いお母さんたちであることも分かっています。
パートナーと育児を分担し、お互いが数時間は眠れるようにするといいですよ。毎日気を張って小さな命を守っているんですから、旦那さんが休みの日は、お世話を任せちゃいましょう!
育児は24時間365日続きます。休息を取らないと倒れるのは当然です。いつもより睡眠時間を長く取ったり、軽く外出するだけでも気分がリフレッシュされるでしょう。
子育てに100点満点はありません。完璧を求めるとやるべきことが増え、ますます大変になるだけです。大切なのは「手抜き」そして「適当さ」です。
完璧主義の人は、例えば「今日は洗濯をしなくてもいいや」「晩ごはんはお惣菜にしよう」など、少しずつ手を抜く練習をして、できる時に無理のない範囲でやるのはどうでしょうか?
少し肩の力を抜いてみるだけで、憂鬱な子育てから抜け出せるはずです。また、他の家庭を比べることをやめたり、一日のノルマを作らないことも、のびのびと育児をするコツかもしれませんね。
産後うつは1人で悩んだり、自分を責める必要はありません。少しでも疑いがある場合は、周囲に相談したり、専門機関に受診してみましょう。
産後の体調不良を抱えたまま育児をするのは想像以上に過酷です。特に産後は身体にかなり大きなダメージを受けていますし、急激なホルモンバランスの変化によって体調にも大きな影響を与えています。
そのため、周りがそのような状況に気遣い、お母さん以外の家族が積極的に子育てに参加することがとても大切なことになります。周りの家族がしっかりと耳を傾け、辛い気持ちを共有するなど、ストレスを軽減させる環境作りをしましょう。
周囲の人に相談できない時は、心理カウンセリングを受けることもおすすめです。ホッと一息安心できる時間を作るだけで、気分もリフレッシュされます。頑張り屋のお母さんは、1人で抱え込まないようにしてくださいね。
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