親子の距離感に悩んでいませんか?
「親にべったりでかまってちゃん」「私(親)の居場所がない」など、親にとっての悩みがあります。その一方で、子どもにも「親とどういう距離感でいたらいいのかわからない」「親とうまく付き合えない」と悩みがあり、親子の悩みは様々です。
親子といっても違う人間です! 親子だからといって依存し合う関係では、この先不安や苦しみが待っているかもしれません。
それでは、親子の最適な距離感を保つためにはどうすれば良いのでしょうか?
そこで今回は、親子が丁度良い距離感でいる3つの方法と考え方について徹底解説いたします。また、親との距離を考えるうえで大切にしたいこと、自分らしく生きるための方法についてもお伝えするので、ぜひ参考にしてみてください。
✔親子の最適な距離感のつかみ方
✔親に依存しない方法と考え方
✔子どもを自立につなげる秘訣
もくじ
親子といっても違う人間です。物事の考え方や感じ方も違えば、性格も違います。親子だからといって、お互いのすべてを理解できるわけではありません。
「お互いに知らない世界観をもっている」と考えられると、気持ちが楽になります。
この知らない世界観とは、なんでも良いのです。好きな趣味や自分だけの楽しい習慣など、親の知らない「あなただけの楽しい時間」があるだけで、自分らしくいられます。ちなみに、私の娘は漫画を描くことがとても好きです。漫画を描くことに熱中しているときは、ご飯を食べることすら忘れて没頭します。
私は絵が上手な方ではないので、娘が漫画を描くことに没頭している姿をみて「自分の世界観があっていいな」と、思うのです。親の知らない好きなこと、楽しいこと、自分の世界観を持っていれば、自ら逃げ道を作ることができます。
逃げ道があれば、親子関係がギクシャクしたときも”お互いに居心地がいいもの”です。親子だから、一番の理解者であろうと踏み込みすぎてしまいがち。しかし、近しい存在だからこそ、知られたくないことや、話したくないこともあるのではないでしょうか?
親子が丁度いい距離感でいるには、踏み込んではいけない心の領域を大切にしてあげることが大事です。そして、お互いが居心地の良い生活を送るためには、「お互いの知らない世界観を尊重できる関係」を目指しましょう。
親子が適切な関係でいるための、4つの方法についてご紹介いたします。
親のことをうるさいと思っても、なんだかんだ親に依存しているパターンも多いです。
「親はこうあるべきもの」といった固定観念から、お世話をしてもらうのが当たり前になっていたり、急に距離をとられると寂しく感じたり……。
このような感情を持つ場合は、親に依存している傾向があります。そして親も子離れできていないパターンが多いんです。そういった関係を「共依存」と言います。親子の適切な距離を保つためには、「自分で」ということを大切にしてみてください。
親の存在を当たり前と思わず、家のことや身の回りのことをまずは自分でする。何かを相談するにしても最終的な決断や判断は自分でする。そうすることで自分の言動に責任が持てるようになり、親への依存心が減っていきます。
親と距離を置きたいときや、自分一人で考えたいと思ったときのために、居場所を作ることも大切です。
我が家は、物理的に距離を置きたいときや一人で考え事をしたいときのために、避難部屋を用意しています。
「避難部屋=あなた自身が楽でいられる逃げ場」ですね。
親子は遠慮がなくなりがちなので、口論になるとヒートアップしたり、周りがみえなくなってしまいます。時間を置いて、自分に素直になる時間を作ることは、親子関係を良好に保つためにとても有効的です。
学生時代は難しいかもしれませんが、社会人になって自分で稼げるようになったら、一人暮らしをすることがおすすめです。一人暮らしをすれば、物理的に距離をとることができます。
毎日顔を合わせなくなればストレスも減りますし、今まで気づかなかった親の有り難みを気づくきっかけにもなります。また、環境を変えることで視野も広がり、家族の関係性を客観的にみることができます。
あなた自身の楽しみをみつけるためには、自分軸で生きることが大事です。もし、物理的な距離を取るのが難しい方は、親と過ごす時間を減らす工夫をしてみてください。
子どもからすると、「親だから〇〇してほしい」「親だから〇〇しないとおかしい」という感情が湧いてしまいます。なぜかというと、一人の人間ではなく、「親」として見てしまっているからです。
親という枠でみてしまうと、子どもとして、無意識のうちに親に期待をしてしまいます。だからこそ、理想と現実のギャップで苦しくなったり、親の行為に不満を感じてしまうのです。大人になっても親への反抗が強い人ほど、親に期待しているといえます。
親という枠組みを取っ払って、一人の人間としてみることができれば、親への期待値が下がり許せる範囲が広がります。
「親には親の人生があって、わたしにはわたしの人生がある」と、生きているフィールドが違うと思えばいいのです。そうすれば、愚痴や説教の聞き方も楽になります。
あなたにとって、有力な情報は取り入れる。あなたを苦しめる話は聞き流す。社会人になってから活躍するための助走であると考えてみましょう。
次に、親と適切な距離感を保つ上で大切なことを見ていきましょう。3つご紹介します。
親と距離を置いたらそれで終わり、というわけではありません。親との距離感を考える目的は、「自立」です。
そういう自立した人間になるために、親との距離感を考えて、距離をとるのです。
「距離をとる」という意味を勘違いされる人もいるのですが、距離をとることで親が変わるのを待つわけではありません。
「他人をかえることはできない」ということを覚えておいてください。
親が変わるように努力するのは無意味です。あなた自身が疲れてしまうだけなので、”あなた自身が変わる努力”をしましょう! あなたが幸せであるかどうかは、あなた自身が決めること。
「わたしはわたし」で選択できる生き方をみつけましょう。
「嘘も方便」ということわざがあるように、やりたいことや好きなことのためなら、嘘をつくことも悪いことではありません。もちろん、周りに迷惑をかけないような適度な嘘です。
過干渉な親であったり親との距離が近かったりする場合、日々のことをこまめに報告している方もいますよね。
「今日の予定はなに?」「誰とどこにいってくるの?」など、行動の予定をすべて把握したがってきたり、行動の制限をしてくる親もいるでしょう。
自分から言いたくて報告している場合はいいですが、「親に聞かれて面倒だから、正直に答えよう」と無理をしていると心が疲れてしまいます。
親の質問に必ずしも正直に答えないといけないわけではありません。答えなくない質問は嘘をついてもいいし、はぐらかしてもいいという感覚を持ちましょう。
過去は変えられません。
「あの時〇〇していればよかった」「過去に戻りたい」と嘆いても、現状は変わらないのです。
しかし、今をみつめることができれば、未来は変えられます。良い方向に進むのか、それとも悪い方向に進むのか。すべてはあなた次第です。
自分の人生を楽しむために、自分が変わる努力をしましょう。
「親子の最適な距離感は?親に依存しない3つの方法と考え方」はいかがでしたか?
親と丁度良い距離感でいる方法と考え方についてお話をしました。それぞれの家庭によって、親子関係も違います。
「これが正しい親子の距離感」といったルールはありません。周りと比べる必要はないので、あなたが親といて居心地の良い距離感をみつけてみてください。
この記事を参考に、親子の距離感を見つめ直すきっかけのお役にたてると幸いです。
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