パートナーからのDV被害に悩んでいる人は増え続けています。
配偶者暴力相談支援センター調べによれば、全国247か所に寄せられた「DV相談件数」(平成26年度)が、初めて10万件を超えました。また昨年、全国の警察が把握した被害相談や通報は過去最多の6万件を超え、12年連続で増加傾向にあることが報じられています。
その中で、被害者のほぼ9割が女性、年代別では30代が29.5%で最多とのこと。しかし、相談件数や通報の数が増加したといっても、つらすぎる現状から心を守るために感情に蓋をしてしまう人も少なくありません。
日常生活の大きなストレスから、感覚鈍麻になってしまうのです。そのため、相談やカウンセリングに行くなど自ら脱出を図る行動がとれないケースもあります。一人で辛い気持ちを抱えてしまえば、状況はより深刻化してしまうでしょう。
それでは、DVとは具体的に、どのような行為なのでしょうか?そして、パートナーからDV被害を受けた苦しみを克服する方法はあるのでしょうか?
この記事では、傷ついてとらわれたDV被害の苦しみを克服する方法について徹底解説いたします。暴力や暴言におびえることのない、自分らしい人生を取り戻しましょう。
✔DVとはどんな行為?
✔DV被害を受けている女性に避けるべき3つの行動
✔DV被害を受けた苦しみを克服する方法
もくじ
DVとは、「ドメスティック・バイオレンス」の略で、日本では「配偶者や恋人など親密な関係にある、又はあった者から振るわれる暴力」という意味で使用されることが多いです。
暴力は、殴る・蹴るなどの身体的暴力だけではなく、人前でバカにしたり生活費を渡さないなどの精神的暴力や、性行為の強要などの性的暴力も含まれます。
これらの暴力の多くは家庭という私的な生活の場で起こるため、他の人に見つかりにくく、長期に渡り繰返し行われることで、被害者に恐怖や不安を与えるため、深刻なダメージを受ける場合が多くあります。
また「どこからがDVなのか…?」と基準に悩む人いるでしょう。しかし結論から言うと、DVに明確な基準はなく、被害者自身が判断するしか無いと言わざるを得ません。
だからこそ、パートナーとの「関係性」について一度振り返ってみてください。暴力をやめて欲しいと言える関係性か、言えばやめてもらえる関係性か。そんなこと口が裂けても言えない(言えば暴力される)、という場合は間違いなくDVの関係にあると言えるでしょう。
ここでは、DV被害を受けている女性に避けるべき3つの行動についてご紹介いたします。
助けを求める行動によって、さらに状況が悪化したり、自分を窮地に追い込んでしまうこともあります。DV被害を受けている時に避けた方がよい行動を理解しておけば、自分や子どもの身を守ることができるので、適切な対応を見ていきましょう。
夫の暴力や暴言に傷つき、混乱し、男性の心理を知りたいと、友人や同僚に相談する人もいれば、他の男性につい頼りたくなってしまう人もいるでしょう。
しかし、男性だからといって、妻や恋人に暴力を振るわない男性には、DV加害者の気持ちはわかりません。加害者要素のある男性なら、夫の肩を持ったり、夫と同じように被害者の落ち度を指摘して、自分の言うとおりにさせようとするケースもあるのです。
また、悩みを聞いてもらってほっとすることはあるかもしれませんが、DVの専門知識を持っていない身近な男性に相談するメリットはほとんどありません。
DVの多くは、実家や友人との関わりを制限したり、監視したりする「社会的DV」を伴っています。加害者は自分に自信がなく嫉妬深いので、男性との関係を疑って逆上し、束縛がエスカレートすることもあるでしょう。そのため、身近な男性に相談すると、DVを悪化させるおそれがあるのです。
DVは加害者の問題であり、被害者は悪くないのですが、DVを受けていることを「恥ずかしい」と感じる被害者は少なくありません。なぜなら、加害者から「お前が至らないからだ」「お前が俺を怒らせた」と言われ続けてきているからです。
DV被害を「恥ずかしい」と思っていると、自分と同じようにパートナーから暴力を受けて、傷ついている女性のほうが相談しやすいと感じてしまいます。しかし、そこでの共感は、傷を舐め合い、お互いに我慢をし続ける方向に向かいがちです。
この間違った共感から、「それくらいたいしたことない」「男とはそういうもの」「離婚したら子どもがかわいそう」など、第三者から言われたら二次被害と感じるような言葉も、同じ経験をしている女性からだと、励ましの声に聞こえます。
もし、あなたが同じような経験をした人に話をしたい、話を聞きたい場合には、DV被害者の「自助グループ」に参加しましょう。そこには、同じように悩みながら自分の人生を切り開きつつある、先行く仲間がいますので、たくさんのヒントを得られるはずです。
上記にも少し重なりますが、DV被害者は寛容レベルが異常に高いです。そのため、「まだ頑張れる」「もう少し子供の為に別れないでいよう」と思ってしまいます。特に、女性は痛みに強い生き物ですから、頑張り屋さんな女性ほど共依存に陥りやすいのです。
しかし、それではいくら頑張ってもあなたは報われません。自分と相手を境界線を引かないと、あなたはいつまでもDV被害から逃れられないのです。
まずは、「自分はここまで頑張る」と決めたら、パートナーにされて許せないラインを引きます。例えば、暴力を振るってくる、人格を否定するような暴言を吐くなど、これらは許される行為ではありません。
そして境界線を決めたら、命を守るラインを引くことができます。なかなかそのラインが引けずに、ラインの内側にDV夫を住まわせたことで、ずっと暴力を振るわれる女性もいます。自分自身を尊重してもらいたいライン・境界線をひけるようになれば、DV夫から離れられるようになるのです。
DVは、一度始まったらだんだんとエスカレートしていくものです。たとえ身体的な暴力がなくても「夫の顔色を見てしまう」「夫が帰ってくる時間になると動悸がする」ということは、パートナーの存在が怖いと思っている証拠でしょう。
なにより、自分のことをいちばん大切にしてほしい人からの暴力は、体にも心にも大きなダメージを与えます。自分の状態を客観的に見られなくなったり、自己評価が低下してしまったり、自分を責めてしまうこともあるでしょう。
しかし、人間には嬉しい時に喜び、悲しい時に悲しむ権利が平等に与えられています。そして、誰もその権利を侵害することは できないのです。暴力のない環境下で、安心して感情を表出し、暴力によらない人間関係を築きたいと願うこと。苦しいときに身近な人に相談したり、癒しを求める行動は、人として自然なものです。
DV被害を受けた苦しみを克服する方法の一つとして、まずはあなたの胸の内を誰かに話してみましょう。深く傷つけられたと感じてもいいし、決して恥ずべきことではありません。誰かに話したときに、加害者がどうなるかなんて考えなくていいのです。
また、パートナーが問題を認める気がなく、専門家の助けを借りるつもりもないなら、今の状況から逃げ出した方がいいでしょう。あなたはそんな目に遭うべき人ではありません。あなたの気持ちに寄り添い、一緒に考えてくれる人は必ずいますよ。
「DVとはどんな行為?パートナーからDV被害を受けた苦しみを克服する方法」はいかがでしたか?
DVは、一度始まったらだんだんとエスカレートしていくものです。暴力を振るう配偶者との生活に悩んだときは、迷わず専門家に相談し、自分や子どもの身の安全を確保することを最優先しましょう。
また、DV被害を受けている女性に避けるべき3つの行動ですが、もしあなたがDV被害を受けていて、上記3つの行動に心当たりがあったとしても、決してご自分を責めないでください。そして、絶望しないでください。
DV被害者は、「わたしは悪くない」「暴力を受けていい人なんて誰もいない」と、自分自身に声をかけてください。暴力を経験した後の悪影響からの回復には時間がかかることもありますが、精神科医やカウンセラーの助けを得てケアしていくことも必要です。
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