常に母親の近くにいたがる、一人でトイレに行くことを怖がる、夜に翌日のことを何度も確認してくる、など、不安感の強い子どもの親御さんは、お子さんの将来が不安なってしまうものです。
不安感とは、本来、危険を回避するために欠かせない感情です。例えば、不安感が強い子ほど、怪我をしそうな高いところから飛び降りたり、見知らぬ人についていったりしませんから、危険な目にあうことも少ないもの。
しかし、過度の不安感は、周りを心配させ、子供本人にとっても絶え間ない緊張状態によるストレスの原因となってしまいます。また新しい体験へと踏み出すことを妨げ、せっかくの成長の機会も生かされません。
それでは、不安感が強い子どもに対して、親はどのように接したらいいのでしょうか?そして、子どもの不安を減らす対処法はあるのでしょうか?
この記事では、子どもの不安を増やす「NGな接し方」から、不安感が強い子どもへの対処法について徹底解説いたします。子ども成長に不安を感じている親御さんは、ぜひ参考にしてくださいね。
✔子どもの不安感が強い原因とは?
✔子どもの不安を増やす「NGな接し方」とは?
✔不安感が強い子どもへの対処法6選
もくじ
子どもの不安が強くなる原因は、主に2つあります。
まず1つ目は、子ども自身の「特性」です。子どもが生まれ持った「気質に近いもの」になります。つまり、性格に近いもので、本人の意思で変えようと思っても、変えられない部分です。
特性は、それ自体が良い悪いではなく、「活かし方」を考えることが、大切になってきます。その子の個性を認め、不安感の強い子がもつ感受性や想像力の豊かさなど「よい面」にフォーカスしてあげましょう。
続いて2つ目は、子どもが過ごす「環境」です。子どもが過ごす「環境」で、失敗体験を重ねたり、トラウマになる場合になります。
よくある例を挙げると…
このように、育ってきた環境・経験が原因になることも、少なくありません。ショッキングな出来事が起こったり、環境が大きく変化する時期には、できるだけ子供が安心できる環境を整えるよう心がけてあげましょう。
不安感の強い子に、「言うこと聞かないなら外に出すよ!(罰)」「我がまま言っていると恐いおじさんに連れていかれるよ!(脅し)」「こんなこともできなくて恥ずかしい!(辱め)」といったしつけは逆効果です。
不安感が強い子にとってこうした接し方は、恐れや不安感だけが増し、「なぜしてはいけないのか?」を学習することは難しいためです。まずは親子で気持ちを落ち着け、なるべく話し合いを通して導くよう心がけましょう。
大人は自分のタイミングで子どもに接しがちです。子どもが遊んでいるにもかかわらず「すぐにやめなさい」「早く着替えなさい」などと言っていませんか?子どもに接する場合は、大人のタイミングではなく、子どもの状態を確認してからにしましょう。
例えば、子どもが怒っている場合は、情緒が安定してから接します。テンションが上がって遊びに夢中になっている際は、少しずつ静かな遊びに誘導してテンションを抑えたあとに接すると良いでしょう。
ここでは、子どもの不安を減らす対処法についてご紹介いたします。
子どもが過度に緊張や心配することなく、居心地の良い環境を築くヒントです。ぜひ参考にしてくださいね。
まず、一番大切なことは、「特性=ありのままの子ども」と、受け止めることです。先ほどお伝えした通り、特性は、気質に近いものであり、変えるものではなく、付き合っていくものです。つまり、「活かし方」を考えることが、大切になります。
例えば、集中力が短い子どもへの接し方であれば…
このように、子どもの特性を活かす方法を考えていくことが、大切になります。親目線で考えるのではなく、子どもの目線に立って物事を考えることで、接しやすくなります。
お子さんが不安を口にしたら、「○○なのが心配なんだね」と、一度受け止めてあげましょう。それが親からみて、「それの何が不安なの?」と思うことでも、一旦受け止めることが大切です。
子どもは、自分の気持ちを受け止めてもらえると安心します。たとえ安心までいかない子でも、不安が更に強まることに、ブレーキをかけられます。親は子どもの心の声に耳を傾け、守ってあげるためにいるんだということを教えてあげましょう。
得意なことや没頭できることをもつことで、「できた!」といった達成感を繰り返し体験でき、自信が培われます。兄弟姉妹でも性格や得意分野は異なります。子どもが集中するものは広い心で見守り、好きなことや得意なことは存分に伸ばしてあげてくださいね。
例えば、虫が好きで珍しい虫の名前や生態も知っている、走ることが好きで練習を重ね少しずつ速く走れるようになったなど、「自分はこれ!」といったものを積み重ねてあげましょう。自信をもつことで、他のことへの不安感も緩和していく場合があります。
不安感の強い子どもは、自分に自信を持てない傾向があります。そのため、言葉よりもスキンシップによって心が満たされ、自信を取り戻すことがあります。
例えば、頭をでる、背中をさする、手をつないで寝るといったスキンシップはすぐにでもできますね。いってきます、おかえりなさいのハグもよいでしょう。
スキンシップで肌が触れ合うと「オキシトシン」と呼ばれるホルモンが脳内に分泌され、子どもだけでなく親もリラックスできることが研究でわかっています。どんなに忙しくても、1日1回はスキンシップの時間を作ってみましょう。
何かに挑戦しようとするとき、原動力となるのは「ワクワクする気持ち」です。そして「ワクワク」は、子どもの心、体、頭を育むだけでなく、想像以上の教育効果をもたらしてくれることがわかっています。
例えば、あなたは子どもを学校に送り出す時、どのように声をかけていますか?「一人で大丈夫?気をつけて行ってきてね」といった声かけ、親御さんはよく言うと思いますが、実は子ども不安感を強くしてしまう可能性があります。
不安感の強い子どもからすると、「大丈夫かな…一人で行けるかな…」と、行動にブレーキがかかってしまうのです。隣で一緒に心配するより、「学校ワクワクするね!楽しんできてね」と笑顔で声をかけてみるのも方法です。
不安感に呑み込まれそうな子供も、ワクワク楽しむ気持ちを思い出せるでしょう。
1日の流れに一貫性を持たせ、次に何が起こるのかを予測できる生活にしてあげましょう。例えば規則的な睡眠時間や食事時間、また一緒に過ごす時間、リラックスの時間、外遊びの機会などを送ることで、親子の多くの問題を防ぐことができます。
制限を明確に設定し、それを維持することは難しいです。疲れていたり、人前に出て恥ずかしい思いをしたくなかったりすると、簡単に子どもの自由を譲ってしまうこともあります。
しかし、最終的に親が毅然とした態度で一貫性を保つことが重要なのです。親が一貫性を持てば持つほど、子どもは家族の制限に順応できるようになります。子どもが混乱しないように、一貫性のある行動を意識しましょう。
『不安感が強い子どもへの対処法6選!子どもの不安を増やす「NGな接し方」とは?』はいかがでしたか?
不安が強い子の親御さんは、子どもの将来が不安なってしまいますよね。まずは、子ども気持ちに共感し、受け止める姿勢が大切です。ひとつずつ整理をしていくことで、不安感を減らす効果があります。
子どもに合わせた接し方や環境を整えていくことで、子どもは生活しやすくなり個性をのびのびと伸ばすことも可能です。早いうちから適切な対応を心がければ、精神面の安定につながり問題行動を防げるでしょう。
子どもの不安感が強く、接し方で悩んでいる親御さんは、カウンセリングを受けることもおすすめです。カウンセラーとの対話を通して、第三者に理解されることで安心感を得ることができ、自分自身を客観して悩みの本当の原因に気づくことができます。
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