「子どもには笑顔で接したい」と思っているものの、ついついイライラして怒ってしまい自己嫌悪に陥ることはありませんか?
実際、私も子育てでイライラして、子どもを怒鳴ってしまったことが何度かあります。その度、「自分は親として失格だ…」「どうしてあんな言い方をしてしまったのだろう…」と、後悔をしたり、自分を責めました。
このように、子育てに悩み、子どもにイライラしてしまうことで、育児ストレスを感じている人は少なくありません。むしろ、子どもに対してイライラしてしまうのは普通のことなのです。
それでは、なぜ私たち大人は、子どもに対してイライラしてしまうのでしょうか?この原因がわかれば、子育ての悩みを解消し、もっと気楽に子どもと接することができるでしょう。
そこで今回は、子育てでイライラしてしまう原因を理解し、その解決方法について徹底解説いたします。
✔子どもにイライラしてしまう原因とは?
✔子育てでイライラしやすい親の特徴
✔子育てのイライラを解消する方法
もくじ
子どもにイライラするのは当たり前のことといえますが、イライラしている自分に気づいて認めることは大切です。
自分自身のイライラの原因を探っていくことで、対処方法を見つけてストレスを軽減することができます。それでは、なぜ私たち親は、子どもにイライラしてしまうのでしょうか?
原因は様々ですが、複数ある原因から次の3つの観点から一緒に考えてみましょう。
子どもはひとりの人間であり、自分の意思を持っているため、親の思うようには動いてくれません。
たとえば、成長のために早く寝てほしいのにいつまでも寝てくれなかったり、お友達をつくって仲良く遊んでほしいのになかなかあいさつもできなかったりすると、ひとつひとつは些細な悩みでも、積み重なってイライラしてしまいますよね?
このようなイライラは、子供を自分の所有物のように感じていると、自分の考えるように子どもは行動するものだと思い込んでいることが大きな原因です。
または、勉強をしないケースやピアノなど習い事の練習をしないケース、スイミングや体操などで上の級に進級しないケースでイライラするのは、過度に子供に期待して落胆をしてしまうことが、イライラの原因になります。
こうしたケースでは、子どもと自分は別であり、思うようにいかないこともあることを理解することが大切です。自分の考えが子供にとって正しいと思っていることや、子供に期待し過ぎてしまわないよう意識しましょう。
怒りからパニックになる子供やネガィティブな感情を持つ子どもに反応してしまうことも、親がイライラしてしまう原因です。
たとえば、「サッカーに入れて欲しかったのに、『下手だから入れない』と仲間外れにされたから叩いた」と子どもに言われれたら、「叩くなんてダメじゃない!」と、頭ごなしに怒鳴ってしまったことはありませんか?
しかし、叩くのは悪いことだと教えることはもちろん大切ですが、仲間に入れてもらえずに寂しい想いをしたことに寄り添う言葉もかけることで、子供が怒り以外の感情に気づくきっかけを得られます。
あるいは、何事も継続できずすぐに諦めてしまう子どもに対して「やる気がないからできるようにならないのよ」と、子どものことを理解したつもりでいる。または、すぐに落ち込む子供に対して「すぐにクヨクヨしない!」と、イライラしてしまうケースが該当します。
これでは、子どもの本心がなかなか読めず、いつまで経ってもイライラしてしまいます。子どものことを、叱りつけてネガティブな感情を否定するのではなく、まずは受け止めることが大切です。
子育てはお母さん、お父さんが一緒に協力してやるものなのに、協力を求めると「時間がないから」とかわされたり、都合のよい時だけ育児に参加されるとイライラします。ほかの家族が非協力の場合「どうして自分ばかり」と不公平に感じてしまうからです。
例えば、「子供の具合が悪いときにたまには迎えに行って欲しい」「休日に自分の趣味を優先せずに子供と遊んでもらいたい」など、夫が子育てのサポートして欲しいときにしてくれないケースや、共働きなのに夫は家で家事や育児をせずに寝転んでいるだけだけのケースなどが該当します。
反対に、自分の育児方法に「そうではない」「もっとこうすればよい」と、過干渉に関わってくることもイライラの原因です。一生懸命頑張っている気持ちに寄り添ってもらえないと、誰しもイライラして当然だと感じます。
夫の育児への非協力的な姿勢がストレスになっているのであれば、子供へイライラが向かわないように、夫婦で話し合ったり、育児や家事のタスクを見える化したりして夫に理解を求めるようにしましょう。
また、「こうするべき」という固定概念に縛られずに、育児や家事に完璧を求め過ぎないことによっても、ストレスを軽減できます。
子育てはどんな親にとっても大変なものです。子どもの年齢によっても悩みは変わってくるので、終わりが見えなく不安に感じることもあるでしょう。しかし、悩みの捉え方やイライラの感じやすさは人それぞれです。
そこで、子育てにイライラしやすい親の特徴をご紹介します。
「人に迷惑をかけちゃダメ」としつけされてきたお母さん、お父さんは、人に迷惑をかけることが苦手です。
公共の場で子どもが泣きわめくときに「人に迷惑をかけている」と感じて、強いイライラを感じてしまったり、周りの友達や親に頼りたくても頼れなかったりしていませんか?
子育てはひとりではできません。時には誰かに迷惑をかけてでも、助けてもらうことも必要です。子どもの気持ちを制御することはできないので、子どもの気持ちに寄り添ってみましょう。
子育ては人に迷惑をかけるものであると認識し、ひとりで抱え込まず素直に人に頼ることが大切です。
「自分はよい子だった」という自覚があるお母さん、お父さんは、無意識に子どもにおなじことを求めます。子どもが言うことを聞かなかったり、行儀の悪いことをしたりした場合に「どうして自分のようによい子にしないのか」とイライラしてしまいます。
しかし子どもは本来、喜怒哀楽の表現が豊かで、いろんなことに興味関心をもち、時にはぐずぐずしたり泣き喚いたりするものです。「なぜよい子にしないの」と怒りすぎると、子どもは親から見捨てられないように顔色をうかがいながら生活するようになります。
これがひどくなれば、子どもは自分の気持ちを抑え込んで、親とコミュニケーションをとらないようにする可能性もあります。子どもには良い子でいてもらうより、素直に伸び伸びと育ってほしいものです。
子どもが子どもらしく成長できるよう、見守ってあげるのが親の大切な役目です。
欲しいものを買ってもらえない、行きたいところへ連れて行ってもらえない、機嫌が悪いなどの理由で子どもが泣き止まないときは、無理に止めようとせず、泣きたいだけ泣かせてみましょう。
案外、思いっきり泣いたあとは、何事もなかったかのような態度になります。子どもの「泣きたい」という欲求を満たしてあげることで、子ども自身も気持ちが楽になるからです。
ただ、公共の場で泣き止まない場合は、周りの目が気になってしまいますよね。そんなときはひとまずその場を離れ、子どもの興味を別のものに向けるようにするとよいでしょう。
人は失敗を経験して成長していくものです。子どものためを思って言ったことなのに聞いてくれなくてイライラしたときには、無理に言うことを聞かせようとはせず、わざと失敗させてみましょう。
例えば、翌日はお出かけするから早く寝かせたいのになかなか寝てくれなかった場合、朝起きれなかったり、日中眠たくてお出かけを楽しめなかったりします。そうすれば「翌日予定があるときには、当日楽しむために早く寝ないといけない」と身をもって理解してくれるでしょう。
失敗をして学ぶことで、子ども自身が考えて行動に移せるようになります。その姿を応援することが親の役目です。
子どもにイライラしたときは、違う部屋に移動したり、黙々と掃除を始めたりして、子どもとの距離を少し置いてみましょう。窓を開けて、外の空気を吸うこともおすすめです。
ずっと子どもと一緒にいれば、どうしても気になるところが出てくるはず。子どもの言動が目に入るから、気になるしイライラしてしまうのです。
だからこそ、イライラしそうだなと感じたら、一旦距離をおいて冷静になりましょう。イライラする時は、自分に余裕がない時なので、余裕をもつよう心がけてくださいね。
イライラしているときは、心に余裕がない状態です。そんな状態のときだからこそ、あらためて子どもや家族のことを考えて、感謝の気持ちをもちましょう。
例えば、「今日も元気でいてくれてありがとう」「私たちのところに来てくれてありがとう」「お仕事がんばってくれてありがとう」と、些細なことですが、今あるものに目を向けることで、自分がどれだけ幸せか再認識できます。
周りに感謝する気持ちを大切にすることで、心に余裕が生まれ、イライラを小さくできます。
イライラしたときには、その原因を考えてみます。とくに「なぜだかわからないけれどイライラする」というときには、有効な方法です。
客観的に自分の気持ちを振り返ることで、どうすればイライラを解消できるか、適切な解決方法が思い浮かぶようになります。例えば、毎朝登園の準備に時間がかかり遅れそうになってイライラしている場合は、すこし早起きしてみたり前日の夜に準備を済ませておいたりする対策ができますよね?
イライラの原因がわかれば、日常生活もさらに過ごしやすくなります。頭で考えてもうまく整理できない人は、ノートに書き出してみることもおすすめです。
「子育てのイライラ対処法!子どもにイライラしてばかりで辛い原因とは?」いかがでしたか?
子育てでイライラしてしまうのは、決してあなただけではありません。多くのお母さん、お父さんが子育てのイライラで悩んでいます。まずは現状を知り、認めることから始めてみましょう。そして、イライラの原因や解決策は必ずあると知ることが大切です。
お母さんやお父さんも人間なのでイライラすることもあるし、思うように気持ちが切り替えられないこともあります。それと同じで、子どもも自分の考えを持つ、ひとりの人間であることを忘れないでくださいね。
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