生きている限り、「恨み」という感情に囚われることがあります。過去のネガティブな記憶が消えず、苦しい気持ちを抱えている人は少なくありません。
例えば、ひどい裏切りをした元恋人、いじめてきた友達など、相手は誰だとしても、人を恨む気持ちを持ち続けることは自分自身もとても苦しいものです。
しかし、人への恨みを消そうと思えば思うほど、悔しさや虚しさが湧き出てきて消すに消せない状況に陥ることもあるでしょう。このように人への恨みが消えないまま過ごしても、何も良いことはありません。
それでは、人への恨みが消えない時には、どのように対処すれば良いのでしょうか?過去のネガティブな記憶から、自分を救い出す方法はきっとあるはずです。
そこで今回は、人への恨みが消えないときの対処法ついて徹底解説いたします。
✔恨みによる苦しみの原因とは?
✔人への恨みが消えないときの対処法
✔恨みで自分を苦しめない生き方
もくじ
恨みによる苦しみはとても大きなものです。忘れようとすればするほど、その恨みは大きくなっていくこともあります。しかし、その原因を生んでいるのは、実は自分自身です。
恨みとは、相手が自分の期待に反した行為を行ったときに生まれます。そして、その恨みの感情があなたを苦しめるのです。つまり、苦しみの原因は自分自身であり、自分で自分を苦しめているといえるでしょう。
ただし、相手から受けた仕打ちによっては、とても許しがたいことがあるかもしれません。たとえ相手から謝罪があったとしても、心から許せるとも限りませんよね。
しかし、そのことで恨みという感情を抱くのはあなた自身で、その恨みの感情のために苦しむのもあなた自身なのです。そして皮肉なことにあなたがいくら相手を恨んだとしても、恨んだ相手が直接的に苦しむことは無いでしょう。
これを考えると、人への恨みが消えないままだと、あなたは一人で苦しむことになります。消えない怒りや恨みから抜け出すためにも、自分自身を向き合うことが必要です。
恨みが消えないまま生活することは、心の健康に好ましくありません。「恨みを捨てたい」と思っても、受けた仕打ちを思うと悔しくて、涙が止まらないこともあるかもしれません。
ここからは、あなたのつらい気持ちに寄り添いながら、人への恨みが消えないときの対処法についてご紹介いたします。
人への恨みが消えない時の対処法の一つは「無理に許す必要はない」です。よく書籍などを読んでいると「相手を許しましょう」と書いていることがあります。もちろん、これは立派な考え方です。
しかし、「頭ではわかっていても許せないから苦しいんだよ!」と思う人も多いのではないでしょうか?例えば、不倫する女性が原因で家庭崩壊に追い込まれた妻の立場だとします。あなたは大切な居場所を奪われて、簡単に許せるでしょうか?私だったらそんな簡単に許せません。
そもそも、「自分が被害者であり、ひどく傷つけられているのに、そんな寛容な心で受け止められない!」と思って当然です。許せないのに無理に相手を許そうとすれば、かえって精神的におかしくなってしまいそうになります。
無理に許す必要はないと認めれば、自分自身に折り合いをつけるタイミングが必ず訪れます。あなたの素直な気持ちがなによりも大切です。
嫌な相手のことは、恨みが深ければ深いほど、忘れることはできません。視野が狭くなると、ネガティブな感情に心が支配されてしまいます。だからこそ、幸せを感じられるものを探し、憎い相手以外のことに意識を向けることが大切です。
恨みをもった相手を思うと、怒りや悲しみで頭も胸もいっぱいになってしまうので、その反対である相手に関係のないこと、また自分が幸せだと感じられるものを探してみるのです。
熱中していた趣味などを再度始めてみたり、幸せホルモンが増えるとされる甘いものを食べてみたりと、人間が幸せを感じる瞬間は、自覚していないだけで実はかなりあります。眠る瞬間にも体がリラックスしていることを自覚できれば、幸福感に包まれることはできるのです。
また、人は五感の中でも嗅覚の情報に敏感な傾向があるので、アロマオイルなど良い香りを嗅ぐこともおすすめです。私も普段からアロマディヒューザーで、好きな香りを嗅ぎながらリラックスする時間が作っています。
日常の中に小さくても幸せを感じられるものが増えていけば、比例して相手に恨みを抱く回数は少なくなっていきます。誰かに対して恨みが消えない時は、まずは相手ではなく自分の好きなことに意識を向けてみましょう。
誰かに裏切られ傷つけられて、一度心に芽生えた恨みの感情は簡単に消すことはできません。恨みが強いと相手のせいにしがちですが、そのような時こそ「自分に原因がなかったか」を考えてみることです。
相手に何か嫌なことを言われたりされた場合は、自分にも原因があるケースも多いのです。一度、相手がそういう行動や言動を取った原因を、極限まで突き詰めて考えてみてください。
もしかすると、先に自分がどこかで相手が傷つく行動や言動を無意識に発していたかもしれません。人は、自分の痛みや悲しみにはものすごく敏感ですが、他人の痛みや悲しみにはものすごく鈍感な生き物です。
もし、そのような原因が自分に見つかった場合は、むしろ自分の欠点を見出すことができたと考えましょう。そうすれば、相手を許すこともできて、自分の成長へと繋がります。
「復讐はしない」と心得ることも、人への恨みが消えないときの対処法です。いくら理不尽な扱いをされたとしても、「復讐はしない」とまず考えなければなりません。復讐心を抱くと、恨みの感情はさらに強くなります。
ここで最大の問題は「逆恨みの恐ろしさ」です。なぜかいうと、こちらが反撃すると、相手がそれに対して反撃をするといった負の連鎖が起きます。これは終わりのない戦いを挑んだも同じです。
また、反撃が自分にだけ及ぶのであれば、まだ救われるものの、これが自分の家族や知り合い、職場関係にまで及ぶととても面倒です。被害者が加害者となり、加害者が被害者となる。恨みとは本当に恐ろしいものなのです。
一番利口なのは、そういった人を傷つける人と関わらないようにすることでしょう。復習しても傷つくのはあなたです。
恨みという負の感情は心をむしばみます。そして、似たような感情にとらわれている人が寄ってくるようになるので、トラブルも多くなります。忘れようとしてもフラッシュバックすることもあり、恨みの感情が消えることはないかもしれません。
しかし、それではあなたはこの先、ずっと恨みの感情で苦しむことになります。あなたは、そのような日々を望んでいますか?もし、一分一秒でも幸せな時間を過ごしたいのであれば、自分の目標をしっかり持って自分軸を定めましょう。
他人への期待は恨みを生みます。他人が何をしてくれるのか期待するのではなく、自分が自分の目標のために、何ができるのかを考え行動しましょう。そして誰かを恨みそうになったときには、あなたの「あるもの」に目を向けてみましょう。
例えば、大好きな家族がいる、心から楽しめる趣味があるなど、あなたの好きなことに意識を向けてください。今あるものに目を向けると、案外好きなことはたくさんあります。そして、あなたを大切だと思ってくれている人もいるはずです。
それを考えると、恨みの感情で苦しむ時間は、あなたの人生に必要なことではないと感じませんか?あなたの好きなことを、好きな人と楽しむことができれば、それだけで幸せだと感じませんか?
恨みの感情で苦しむのはあなた自身です。あなたを恨みの苦しみから解放できるのは、あなたしかいないのです。あなたのペースで良いので、少しずつ恨みの感情を手放していきましょうね。
「過去のネガティヴな記憶が消えない!人への恨みが消えないときの対処法」はいかがでしたか?
恨みの感情をすぐに消すことは難しいと思いますが、今自分にできることから一つずつ行ってみてください。視点を変えてみれば、恨みがあるからこそ、他の人より幸せに対する実感を持つことができます。
人への恨みを解消して、良いことも悪いことも含めて、あなたの人生だと胸を張って生活を送ることができるでしょう。
あなたの人生が、より豊かな毎日になりますように😌🌷
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