日本では民法の規定は、18歳から「成人」と決まっています。しかし、いつまで経っても自立できず、社会人になってからも親元に住み続け、家にお金を入れるどころか、困ったことがあると資金援助を受ける大人も少なくありません。
そして、事あるごとに「こうなったのは、すべて親のせい」と言い、怒りをぶつけます。「友人が少ないのは遊ばせてくれなかった親のせい」「勉強嫌いになったのは親のせい」など、それが人生の目的になってしまっているのかもしれません。
また、社会人になっても親から自立できていない人は、主体性に欠け、「誰かが何とかしてくれる」と考える傾向があります。親や周囲の人に依存してしまうため、対人関係でのトラブルも増えてしまうでしょう。
それでは、成人を迎えても「親のせい」にする心理とは、一体なんなのでしょうか?そして、親に依存している人には、どのような特徴があるのでしょうか?
この記事では、親のせいにする心理を直したいときにやることについて徹底解説いたします。あなたが「自分の人生を歩む」ためのヒントにしていただけると嬉しいです。
✔親のせいにする心理はなぜか?
✔親に依存している人の5つの特徴
✔親のせいにする心理を直したいときにやること
もくじ
親のせいにする心理は、共通して他の人に責任をなすりつける傾向があります。
ここでは、深層心理に隠されている内容について、詳しくご紹介いたします。
親のせいにする心理は、依存心が強い性格の表れです。自分ではできないことや失敗を人のせいにして、なんとかしてもらおうと思っているためと言えます。
依存心が強いと、いつまで経っても自分の力で何かをやり遂げることができませんので、親を頼りにしてしまうでしょう。つまり、自分の人生なのに、自分で決めようとしないのです。
しかしそんなタイプの人は、自分の依存心の強さに気がつかず、周囲を頼ってしまうこと自体を親のせいだと考えています。悪循環が続き、いつまでも誰かを頼りにして生活してしまうでしょう。
親のせいにする心理は、弱い自分を隠しているためです。他者から攻撃されるのが怖いので、強い自分を最初にアピールしています。
人のせいにするタイプは過ちを認めたくないので、自分から先に相手を攻撃してくるケースがありますよね。逆ギレしやすいタイプは、親のせいにする心理があるといえるかもしれません。
特に、子どもの頃に親に厳しく怒られた経験がある人は、怒られないように強い印象をアピールするようになります。結果的に弱さを隠すために、親のせいにする心理になってしまうのでしょう。
自分の失敗を素直に認められない人は、視野が狭い傾向にあります。物ごとの全体像を見ないために、すぐに失敗してしまいます。親がなぜ自分を注意してくるのか、相手の気持ちを考えず、怒られる自分のことしか頭にありません。
そうすると、失敗の原因や注意される本質を見抜けないため、いつまでも学ぶことができません。視野が狭いと、自分を中心に物ごとを判断するようになりますので、周囲との温度差もできやすくなるでしょう。
その結果、付き合いにくい人だと思われ、周囲が距離を置いてしまうと、そこでもまた人のせいにしてしまいます。
親のせいにする心理は、プライドが高いのが考えられます。自分はいい子だと自信を持っていると、失敗した時に親のせいにしたくなるのです。
そのまま大人に育った人は、必然的に誰かのせいにする習慣が身についているため、間違いを認めることはないでしょう。つまり、親のせいにする心理は、小さい頃から知らないうちに習慣になっている可能性が高いです。
またプライドが高い人は、逆に自信のなさを隠している意味もあります。周囲の評価を気にするため、常に自分が「できる人」でないと不安を感じてしまうのでしょう。期待した評価がされないと、「そんな人間に育てた親が悪い」という思考になります。
親のせいにする心理の基礎は、まだ親離れしていないためです。子どもの頃から過保護に育てられた人は、なんでも親にお願いすればやってもらえる状態のため、困った状況になった時、一人で考えて対処する機会がないため、いつも誰かを頼るようになります。
特に親の存在は、何歳になっても甘えの対象になっていますので、自立できずに社会生活で苦労する場面があるかもしれません。親離れは成長の過程で自然と起こるものですが、どちらにも依存心があると、上手くプロセスできない場合があるでしょう。
原因はそれぞれの家族によって違いますが、親がネガティブ思考な家庭で育つと、自然と子どもにもそのような思考パターンが身についてしまいます。
誰かを頼る癖がついてしまうのは、育った環境が影響するものです。特に考え方や思考パターンは人に教わるものではありませんが、周囲の人から影響を受けやすいものなので、家族の存在はとても重要でしょう。
親がいつも人の悪口を言ったり、マイナス思考で生活していたりすると、子どもは人のせいにする性格になるかもしれません。自分を守ろうと必死に頑張るからこそ生じるものですが、その思考が自分自身を苦しめている可能性があります。
ここでは、親に依存している人の特徴をご紹介いたします。
「自分は依存なんかしていない!」という人も、一度冷静に考えると、自分を見つめ直すきっかけになります。ぜひ参考にしてくださいね。
基本的に本人は親に依存している自覚はありません。そのため、いつまでも親に精神的、経済的に甘えてしまうのです。中には、「親なんだから当たり前」と考えている人も少なくありません。
逆の視点で考えてみると、「自分は親に依存している」と自覚が芽生えれば自立することができます。自覚がないからこそ、異常さに気づく事がなく、依存していることに疑問を持たずに過ごしてしまうのです。
子どもが親に依存している場合、また親も子どもに依存しているケースが多々あります。このような共依存親子は、親が過干渉な場合が多く、大人になった年齢であってもお小遣いをあげているような場合があります。
あるいは、実家暮らしの子どもの身の回りのお世話を全てしてあげるなど、成人を迎えた子どもに対して、幼少期の頃と同じ扱いをしていませんか?これではいつまでたっても、子どもは自立しようとはしません。
そのため、子どもが仕事も結婚もせず、経済的にも親に頼りきっているパターンもあります。
精神的に独り立ち・自立できない人は、「自己決断力がない」という特徴があります。これは自分で「決められない」のではなく、「決めない」のです。
なぜなら、その方が自分で考えなくて済むから楽なのでしょう。何かについて考えること自体が面倒だと感じています。それは自分に対することも含まれているのです。
悪い事が起こった時は、自分の責任だとは思わず、責任転嫁します。誰かが邪魔をしたからという考え方です。責任転嫁する人はプライドが高く、自分のミスを素直に認められない傾向があります。
また、大きな責任を伴うようなことは極力引き受けないようにしています。責任が伴うと、面倒ごとに巻き込まれる可能性が高いからです。自分を守ってくれる環境に身を置きたいため、親に依存し続けてしまうのです。
親に依存する人は、喜怒哀楽が激しく、感情のコントロールはあまり得意ではない傾向があります。何故なら、これまでずっと自分の思い通りになってきたからです。両親がそのようにしてきたのでしょう。
精神面が未熟なままでは、親元を離れることができず、自立することはなかなかできません。感情のコントロールがうまくないため、対人関係のトラブルも多く、余計に親と関係を密に取ろうとするので悪循環となります。
いつまでも親があなたの傍にいて、面倒をみてくれるわけではありません。あなたにはあなたの人生があり、親にも親の人生があります。
親のせいにする心理は、心のどこかで頼っている意味があるでしょう。自己責任を負うように、これからの生活で心がけたいことをご説明していきますね。
親のせいにする心理を改善するためには、失敗を認めるのが最初のステップになります。自分の過ちを親のせいにした時、本当は心の中が罪悪感でいっぱいになっていませんか?
この罪悪感がいつまでも残ると、徐々に自信喪失につながってしまい、自分の意思では何もできなくなります。罪悪感を消すためには、自分の失敗を認めましょう。もし悪いことをしたら、素直に謝るのです。
この作業ができないのは、頭の中で自分は悪くないと思い込んでいるため。この思い込みこそが、自己責任をとれない原因になっています。いつも親のせいにする人が、素直に非を認めるようになるのは簡単ではありませんが、些細な失敗から徐々に練習してみましょう。
いつまでも親と同居していては自立できません。なぜなら、生活面をすべて親に頼ってしまうからです。自分のことは自分でするという意志があっても、親がしてしまうこともあります。これでは自立したくてもできません。
自立するには、まずは独り暮らしを始めましょう。独り暮らしを始めれば、家事ができるようになり、金銭管理能力が身に付きます。なによりも親のありがたみを感じられるでしょう。
親のせいにする心理は、自分で気づかないところでよくあるはずです。相手が親でなくても友人や会社の同僚など、同じように相手のせいにする瞬間が色々とあるでしょう。
このような自分の生活を振り返るのが、改善するきっかけになるといえます。一日の出来事やマイナス思考になったことを、日記に書き綴ってみませんか。
なぜそう思ったのか、どう対処したのか。あらゆる場面での、自分の行動を記録してください。文字にして表現すると、客観的に自分のことが見えるようになりますので、改善ポイントが見つかるでしょう。
親のせいにする心理は、失敗を怖がってしまうのが原因です。人に怒られるのが怖い、恥ずかしい、不安など、マイナスな思考が働いてしまうのでしょう。
失敗をすると決して良い気持ちにはなりませんが、逆に怒られて自分が得るものを前向きに受け止めればよいのです。なんでも誰かのせいにする人は失敗を恐れないこと、もしくはなるべく失敗しないようにすることが大切です。
例えば、仕事を頼まれた時に、きちんとできるかどうか不安になる場合がありますよね。そこでマイナス思考が出てしまうと、結果的に物ごとは上手くいきません。「失敗しても大丈夫だ」「自分ならできる」と自信をつけると、上手く物ごとが展開するようになります。
自分の足で自分の人生を歩むには、責任が伴います。自立するには、自分の人生に責任を持つ強さが必要なのです。「自分の人生に責任を持つ」と自分自身に宣言しましょう。
責任を持つことで、自分の成長に繋がり、周囲からも信頼されるようになるのです。いつまでも親のせい、誰かのせい、そういう思考や行動では、あなたの選択肢が狭まるだけでしょう。
逆の立場で考えるとわかりやすいです。周囲から「常にあなたのせい」にされたらどうでしょうか?おそらく、その人とは関わりたくないと思うはずです。それが家族であっても同じことでしょう。自分の人生に責任をもち、コントロールする必要があります。
この世に、完璧な人は1人もいません。どんな人でも、うっかり記憶を思い出せないことがあります。猿だって木から落ちることはありますし、弘法も間違った字を書くこともあるでしょう。
間違えないようにと完璧を求めていると、「自分」と「相手」と「周りにいる人」が疲れてしまいます。自分に対しても、絶対に間違えないようにしようと心がけると緊張しますし、余裕もなくなります。
相手に対しても完璧を求め始めると、ささいな相手のミスさえも急にいらいらしてしまいます。イライラしているあなたを見ている周りの人も、不快な気分になるのです。誰も得をしないなら、やめてしまえばいい。
大切なことは「誰でも間違えることはある」と、おおらかに構えることです。子どもも大人も間違えてもいい。完璧よりも少し物足りないくらいの人が、人間らしさを感じられますね。
「親に依存している人の5つの特徴!親のせいにする心理を直したいときにやること」はいかがでしたか?
親に依存してしまう人は、「自分に何かが足りない」と思っているのでしょう。その足りない部分が明確になっていない為に不安なのです。不安になるから身近にいる親のせいにしたり、誰かに頼りたくなります。
まずは、自分を知って何が足りないのかを知りましょう。足りないものがわかれば、それを補う努力をすることで、自立心は養われていくでしょう。そこには失敗も付き物なので、完璧を追い求めないことも大切ですね。
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