みなさん一度は、「ストレス太り」という言葉を聞いたことがありますよね?
ストレス太りとは、仕事や家事で毎日が忙しく、いつも体に疲れが残って抜けなかったり、長時間ソーシャルメディアに時間を費やしてしまい、脳が休む暇がないことから心や体にストレスを感じ、そのストレスが原因で太ることを指します。
ストレス社会と呼ばれる現代で、ストレスを完全になくすことは難しいとも言えます。しかし、ストレスを溜め込み不規則な生活を送っていては、心身ともに病気になるリスクが高まるだけです。
そこで今回は、ストレスで太りやすい人の特徴から、ストレス太りの解消法について徹底解説いたします。
✔ストレスで太る原因とは?
✔ストレスで太りやすい人の5つの特徴
✔スレトス太りを解消する方法
✔自己肯定感を高めるとダイエットが成功しやすい!
もくじ
「ストレス太り」という言葉があるように、ストレスが原因で太ることがあります。ストレス太りの原因は様々ですが、主な原因をご紹介いたします。
ストレスで太る原因の多くは、食べ過ぎが多いでしょう。なぜ食べ過ぎてしまうのかというと、ストレスによって摂食中枢が刺激されるためです。
摂食中枢は食欲を増進させる脳内にある器官です。一方、食欲を抑制する器官には満腹中枢があります。ストレスを感じると、大脳辺縁系からドーパミンというホルモンが分泌されます。このドーパミンには摂食中枢を刺激して、食欲を旺盛にする作用があるのです。
さらに、ストレスは満腹中枢を鈍らせます。より具体的には、満腹中枢を刺激するレプチンというホルモンの分泌を低下させます。満腹中枢が鈍化すると、いくら食べても満腹感を得にくくなります。その結果、必要以上に食べ過ぎてしまうため、体重が増加しやすくなるのです。
ストレスを感じている人は、自分ではそんなに食べていないつもりでも、実際は過食しているケースがしばしばみられます。また、チョコレートやクッキーなどの糖質を間食する癖がついていると、なかなかやめられず太る原因になります。
ストレス太りの原因のほとんどは食べ過ぎですが、中には食べていないのに太るというケースもあります。それほど食べていないのに太るという場合は、自律神経の乱れが原因かもしれません。
自律神経の乱れが肥満につながるのは、基礎代謝が低下するから。自律神経とは、全身の器官の働き・体温・ホルモン分泌を調節する神経系です。自律神経は交感神経と副交感神経から成り立ちます。
自律神経のバランスが乱れると交感神経の働きが悪くなります。交感神経の鈍化は、全身の血流悪化を招くため、内臓が冷えやすくなるため、基礎代謝が低下します。基礎代謝とは、簡単にいえばカロリーをエネルギーに変換する仕組みです。
基礎代謝が高い方ほどカロリーを消費する能力が高いです。逆に、基礎代謝が低くなるとカロリーの燃焼効率が下がります。肥満は、摂取カロリーが消費カロリーを上回ることで起こります。
そのため、基礎代謝の低下によって消費カロリー量が減ると、食事量がさほど多くなくとも、摂取カロリーが消費カロリーを上回りやすくなります。結果として、食べていないのに太るという現象が起こってしまうのです。
それほど食べていなくても、消費カロリーが摂取カロリーを下回れば太りやすくなります。消費カロリーが減る原因のひとつつとして、運動不足が挙げられます。身体を動かす機会が減ると、当然ながら消費カロリーが少なくなります。
さらに運動不足は、筋肉量の減少にもつながります。筋肉は、身体の脂肪を燃焼させる部位です。そのため運動不足によって筋肉が減ると脂肪の燃焼効率が下がります。簡単にいえば、痩せにく体になってしまうのです。
そして、運動不足はストレスと密接な関係にあります。具体的には、運動不足の方がストレスを感じやすくなります。理由は、セロトニンの分泌が減るためです。セロトニンは脳の興奮を鎮め、精神を安定させる作用があります。
適度な運動はセロトニン分泌を促すため、ストレス解消を期待できます。逆に、運動不足になるとセロトニンが分泌されにくくなるため、ストレスを感じやすくなるというわけです。
さらに、運動不足による全身の筋肉の硬直もストレスを増加させる要因です。全身の筋肉が硬直すると、血流が悪化しやすくなります。すると自律神経のバランスが崩れやすくなるため、ストレスに弱くなってしまいます。また、運動不足によるストレスが、さらなる運動不足を招くこともしばしばです。
ストレスが溜まると心身が疲労するため、運動への意欲がわきにくくなります。結果、運動の機会が減少してますますストレスに弱くなるという悪循環が起きます。それほど食べていないのに太るという方は、まず消費カロリーを増やす工夫をしましょう。
いきなり激しい運動をすると怪我をする恐れもあるため、まずは軽い運動やストレッチから始めてみてください。腹筋を鍛えるだけでも姿勢が良くなり、自律神経の乱れの緩和にもつながります。
ストレス太りしやすいのは、すなわちストレスを感じやすい人のことです。ストレスを一切感じない人などこの世にいませんが、ストレスを過度に感じてしまう人は、ストレスで太りやすい傾向があるので要注意です。
ここからは、ストレスで太りやすい人の特徴をご紹介いたします。
マイナス思考の方はストレスを過度に感じるケースが多いです。また、ストレスこそがマイナス思考の原因となります。ストレスを受けると脳が疲労するので、脳機能が低下しやすくなり正常な判断・思考がしにくくなります。
簡単にいえば、思考回路が低下しやすくなるわけです。物事を前向きに捉えることが難しくなり、いわゆるマイナス思考の状態に陥ります。気持ちが沈めば身体を動かす機会も減るので、運動不足につながりやすいです。
ストレスによるホルモンバランスの乱れも太りやすくなる原因です。ホルモンの多くは脳の指令を受けて分泌されますが、ストレスを感じると、脳の機能が低下し、ホルモンを分泌する指令を上手く出せなくなってしまい、分泌が減ってしまうのです。
特に女性ホルモンのひとつである「エストロゲン」には脂肪の燃焼を促進する働きがあるため、ストレスによってエストロゲンの分泌が減ってしまうと、脂肪が燃焼しにくくなり、太りやすくなってしまいます。
さらにエストロゲンには筋肉の分解を防ぐ働きがあります。筋肉は基礎代謝の中でも一番多くのカロリーを消費してくれるので、筋肉量が多いほど基礎代謝が上がり、カロリーを消費しやすく痩せやすくなるのです。
しかし、ストレスによってエストロゲンの分泌が減ってしまうと、筋肉量が減って基礎代謝の低下につながり、ストレス太りの原因になってしまうのです。
睡眠を十分にとらない生活を続けていると、脳の働きが低下して、ストレスを感じやすくなります。また、睡眠不足では集中力がなくなって、生活に支障が起こることもあります。その結果、さらにイライラしてしまうという悪循環が起こります。
質の良い眠りを確保するために、まず満腹で寝ないようにしましょう。食事だけでなく、寝る前にカフェインの入った飲み物やアルコールも控えることがおすすめです。白湯を一杯飲んでから寝る習慣をつけるだけで睡眠の質が高まります。
そして、メリハリのある生活を送り、毎日同じリズムで眠りにつき、起きることが質の良い眠りを導きます。人は睡眠を使って頭を整理することができます。睡眠時間を大切にするだけで、日々のパフォーマンスも変わってくるでしょう。
胃腸機能を向上させ、疲れにくい体にするためには、栄養バランスの摂れた食生活が大切です。糖質オフ、カロリーオフ、1日1食など、何かを制限する食事はストレスの原因になります。
ストレスは脳機能の低下をはじめ、自律神経やホルモンのバランスを乱したり、免疫力を低下させたりし、様々な不調につながります。その結果、さらにストレスを感じやすく太りやすい体質になっては元も子もありません。
特にビタミンCは、抗ストレスホルモンの合成に必須な栄養素の一つです。しかし、ストレスを受けることで、体内に蓄えてあるビタミンCの量が激減してしまうため、充分な量の摂取が必要となります。
ビタミンCは大量に摂取しても、数時間で排泄されることから、毎食こまめに補給するように意識しましょう。タンパク質を多く、脂質は控えめな食事をすることで、疲れやすい健康的な身体を手に入れることができます。
肩こりは、肩周りの筋肉の硬直・血流の悪化によって引き起こされます。肩こりの原因として、ストレスが挙げられます。ストレスは交感神経を刺激することで、全身の血流を悪化させるためです。すると肩周りの血流が滞りやすくなるため、肩こりが起きやすくなります。
また反対に、肩こりがストレスの原因となることもあります。たとえばデスクワーク・家事などで肩が凝ると、身体・精神の両方に不快感が生じます。作業効率も下がるため、思い通りのパフォーマンスができないとイライラしますよね。
このように不快感はストレスの素です。つまり肩こりがひどい方ほど、ストレスを感じやすくなります。肩こりによってストレスを感じ、ますます肩こりが悪化するという負の連鎖も少なくありません。
ストレスで太りやすい人の特徴を理解した上で、ストレス太りを解消する方法を一緒にみていきましょう。
今日から始められることもあるので、生活に取り入れていただけると嬉しいです。
生活習慣の乱れがストレスの原因となることもあります。具体的には、生活リズムの乱れがストレスを生みます。生活習慣の乱れの主な例は、以下の通りです。
生活リズムが乱れると体内時計が乱れます。体内時計の狂いは自律神経の乱れを引き起こすため、ストレスを感じやすくなります。逆に、生活リズムを毎日一定に保つと、体内時計は正常に維持されます。
規則正しい生活を送れば自律神経のバランスが整いやすくなるため、ストレスを感じにくくなるのです。
手軽な運動を習慣にすることで、基礎代謝をアップさせることができます。基礎代謝をアップするポイントは筋肉量です。筋肉は基礎代謝の中でも一番多くのカロリーを消費するので、筋肉が多いほど基礎代謝が上がり、太りにくく痩せやすい体になれるのです。
筋肉量を増やすと言っても、毎日ハードなトレーニングをする必要はありません。自宅で誰でもできる簡単な運動で十分で、特にスクワットはおすすめです。筋肉量を増やして基礎代謝をアップするには、お尻や太ももなどの大きい筋肉を鍛えるのがポイントです。
スクワットは、お尻や太ももなど下半身の筋肉をバランスよく鍛えることができます。広い範囲の筋肉を鍛えられるので、効率よく筋肉量アップにつながり、痩せやすい体に近づくことができます。
栄養が偏ると、身体が疲れやすくなります。なぜかというと、活動に必要なエネルギーが十分に補給されないためです。疲労はストレスの原因になります。疲労をむやみにためないためにも、食事を見直して疲れにくい身体を手に入れましょう。
特に意識して摂取したい栄養素は、以下の通りです。
カルシウムは脳の興奮を鎮める作用があります。すると精神が安定しやすくなるため、ストレスを感じにくくなります。ちなみに、カルシウムはビタミンDと一緒に摂取することで吸収率が高まります。効率よく栄養バランスを整えるためにも、カルシウムとビタミンDは一緒に摂取しましょう。
ビタミンC・Eはストレスへの抵抗を高める作用が期待できます。その他、タンパク質・マグネシウム・亜鉛もストレス解消に役立つ栄養素です。数種類の栄養素を効率よく摂取するには、さまざまな食品を少しずつ食べるのがおすすめです。
自己肯定感が低下すると食べ過ぎてしまったり、逆に食が細くなってしまったりと、食生活にも影響が出ると言われています。
なぜなら、私たち人間は、身近にあるポジティブなことを探していきます。様々なものがありますが、その代表例として「食べる」という根源的な欲求を満たす行動に移ることが挙げられます。
例えば、「イライラしているときに食べると落ち着いた」「落ち込んでいるときに食べると機嫌がよくなった」など、このような経験はありませんか?
これは、心理学ではエモーショナル・イーティング(感情の摂食)と呼び、ネガティブな感情をポジティブに満たすための欲求なのです。
ストレスを感じると体内では、ストレスホルモンとも言われているコルチゾールが放出されます。また、コルチゾールはタンパク質や炭水化物、脂肪代謝の調節をしてくれる大切なホルモンです。
そして、コルチゾールが過剰放出されると、甘いもの・辛いもの・揚げものなどが無性に欲しくなります。これらの食べ物には脳が幸せだと感じるドーパミンやエンドルフィンを分泌させる働きがありストレスを和らげます。
自己肯定感が低下すると、ネガティブな感情や思考になりストレスを感じ、それを補うために私たちは食べてしまいます。逆を言えば、自己肯定感が高まれば、ダイエットは成功しやすくなるのです。
自己肯定感を高めるには、小さな積み重ねが非常に重要です。ダイエットでも、結果だけに達成感を感じるのではなく、普段から「今日は○○できた」「明日はさらに○○をしよう」と、前向きに行動する事が未来の自分にも繋がっています。
もし、あなたが「ダイエットが長続きしない」「すぐにリバウンドしてしまう」とお悩みであれば、カウンセリングを受けてみることもおすすめです。
メンタルの改善で、ダイエット成功の鍵が見つかるかもしれません。心と体のつながりを大切にすることで、自分のことを好きになることができるでしょう。
「ストレスは太る原因になる?ストレスで太る人の5つの特徴と解消法」はいかがでしたか?
ストレスは食欲を増進したり、基礎代謝の低下につながり、太りやすくなる原因になります。とはいえ、ストレスを完全になくすのは不可能でしょう。だからこそ、ストレス緩和に役立つ栄養素を摂って内側からケアをしたり、規則正しい生活をしてストレスに強い身体作りをすることが大切です。
ストレス太りをしないために、無理のない範囲での食事制限・適度な運動や、規則正しい生活・睡眠の質を心掛けて、できる限りリラックスできる時間を増やしていきましょうね。
あなたの人生が、より豊かな毎日になりますように😌🌷
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