みなさん、心の不調を感じたことはありますか?近年では、メンタルヘルスの問題が深刻化していて、うつ病になる方も増えています。そのような中で、心療内科に行くのかまたは、心理カウンセリングに行くのかで迷っている方も多いと思います。
心療内科の診察を「カウンセリング」と呼んでいる方もいますし、医師にカウンセリングを要求される方もいます。診察とカウンセリングをはっきりと分けることは難しいポイントもありますが、どちらがよいというわけでなく、それぞれ特徴が異なります。
医師と心理カウンセラーの役割を理解できれば、あなたの心の不調に合わせて対処することが可能です。それでは、心の不調を感じたときどこに相談したら良いのでしょうか?
そこで今回は、心療内科とカウンセリングの違いから、心理カウンセリングで期待できる効果について徹底解説いたします。メンタルヘルスの問題を相談しようと考えている人は、ぜひ参考にしてくださいね。
✔心療内科とカウンセリングの違いとは?
✔心理カウンセリングが必要な人とは?
✔心理カウンセリングで期待できる効果
もくじ
心療内科とカウンセリングの主な違いは、治療を目的にしているか、悩みの相談や解決を目的としているかです。
まず、心療内科・精神科などの医師は、精神的に困っている患者様に対して、こころの病気の背景としての心理・社会的要因を含めて、身体に現れる症状も考えて診断し、「病気を治療する」という医療的な視点での薬物療法や精神療法がアプローチの中心となります。
もちろん、一人ひとりの気持ちを聞いて理解することも大事ですが、保険診療であることから一人ひとりに多くの時間をかけてお話を聞くことに限界があります。症状が辛い状態で、生活に支障が出ている場合などは、お薬の治療を行わないと改善が難しいかもしれません。
一方、カウンセリングでは1回50分程度、ゆっくり時間をかけてクライアント様のお話をお聞きします。カウンセリングの目的は、自分の感情を表現したり、問題をカウンセラーと一緒に考え解決することです。悩みを打ち明けることによって気持ちが楽になり、問題の解決方法が見つかっていきます。必ずしも病気でなくても、話したい悩みがあれば心理カウンセリングがおすすめです。
なお、心療内科とカウンセリングの両方に通っている方も多くいらっしゃいます。組み合わせることで、より効果的に治療を行えるとも言われています。どちらか一方に通っているものの、別の角度からも治療も受けてみたいという方は、心療内科に受診しても良いでしょう。
このように、カウンセリングと医療では視点が異なる点があります。医療機関での治療を長期間続けてもなかなかよくならないという場合には、異なる視点で考えてみるのも大事な選択肢だと思います。また、薬物での治療とカウンセリングを平行して行うことがもっとも治療に適しているというデータもあります。
どちらを受けることが正しいということは自分で判断することが難しく、迷うこともあるかもしれませんが、カウンセラーがお薬の治療も平行して行う必要があると判断した場合には、医療機関をご紹介することも可能です。
カウンセリングは、本人が自発的に取り組むことが必要とされています。なので、本人に受ける意思や受けたいと思う気持ちがなければカウンセリングを行うことはありません。
また、カウンセリングは根気強く継続的に行うケースもあるため、本人がカウンセリングを受けたいと希望したとしても、対話が負担となりカウンセリングを受けることが難しいと判断した場合も同様です。
このように、本人が自発的にカウンセリングを取り組むことができなければ、カウンセリングを行ったとしても効果は期待できないかもしれません。自分の気持ちと向き合うことは辛いことも多いので、カウンセラーとの相性も重要になります。
以下、治療を行っていく上でカウンセリングが必要であると判断されやすいケースです。
カウンセリングは、必ずしも治療を目的としてのみ行われるものだけではありません。日常で抱える誰にも話せないような心の悩みを打ち明けられる場所としても活用できます。1回だけのカウンセリングで終わるケースもあれば、必要に応じて複数回の対話を行うこともあります。そのため、年単位で時間をかけて対話を重ねていく可能性もあります。
カウンセリングを受け続ける忍耐力や意志の強さ、経済面など相談者自身に負担がかかることもあるので、継続的にカウンセリングを行っていくには、相談者の意思決定を尊重していく必要があります。もし、相談者がカウンセリングを終わりにしたいと訴えれば、その時点で終了させることも可能です。
心療内科と心理カウンセリングの違いを理解できたところで、具体的に心理カウンセリングで期待できる効果についてご紹介いたします。
カウンセリングによって期待できる効果やメリットを一緒にみていきましょう。
カウンセラーは一切の否定や批判をせずに相談者の話に耳を傾けます。これまで人に話すのがはばかられていたような深い悩みや苦しみを語り、抑えてきた感情を外に出すことで精神的に落ち着くことができます。
このような経験を経て、自分の感情や思考を大切にする心が育まれ、自己肯定感や自信につながっていきます。声に出して悩みを第三者に打ち明けることで、重い気持ちがとりはらえてスッキリとした感情になるでしょう。
カウンセラーは理解者としてはもちろん、ときに専門家として客観的な分析をしてくれます。違う角度から見た自分を知ることで、これまで気づけなかった自分の側面を知ることができます。
この気づきから問題解決の糸口が見つかる可能性もあるため、新しい自分に出会うことはとても大切です。また自分の考え方の癖の良い面・悪い面を把握しておくことはストレス軽減につながります。
自分がどういう状況で悩んでいるのかを、しっかりと理解できていないこともあります。カウンセラーと対話をすることで、自分の状況がどういうのものかをしっかりと整理できます。
複雑な状況や感情を一つずつ取り上げて言葉にすることで、自分の気持ちと向き合うことができるでしょう。
カウンセリングは一対一の対話ですが、クライアント様の抱える問題は人間関係や社会生活にも影響します。カウンセラーは問題を相談者個人だけのものするのではなく、相談者を取り巻く人々との関係も含めたものとして捉えます。
カウンセリングについてはさまざまな研究が行われており、次に挙げるように学術的にも治療において効果があることが分かっています。
また、カウンセリングの効果はカウンセラーだけが生み出すものではありません。クライアント様の「変わりたい」「さらに良くなりたい」という、主体的な意思が大きな効果を後押しするとも言われています。
自分だけでは解決できなかった悩みでも、カウンセラーの言葉からヒントを得たり、対話を通して解決に近づくよう導いてくれたりすることによって、主体的に悩みや不安を解決する第一歩を踏み出せるようになります。
「心療内科と心理カウンセリングの違いとは?心理カウンセリングで期待できる効果を徹底解説!」はいかがでしたか?
心が辛くなり、勇気をだして精神科、心療内科を受診しても「あまり話を聞いてもらえなかった」「薬の話ししかしなかった」といった、不満を感じられた方の声をお聴きすることがあります。今回の記事で、心療内科と心理カウンセリングは、役割が異なることがおわかりいただけたかと思います。
カウンセリングは、カウンセラーとの対話を通して、第三者に理解されることで安心感を得ることができ、自分自身を客観して悩みの本当の原因に気づくことができます。そして、必ずしも治療的な意味だけでなく、誰にも話せなかった悩みを打ち明ける場としてもご活用くださいね。
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