みなさんの中には、小学生や中学生の子どもがいて離婚をしたいと考えているけど、離婚で子どもを傷つけてしまうのではないか、どういう影響があるのか心配だという方もいらっしゃるのではないでしょうか?
しかし、離婚によって子どもたちにどのような影響が生じるのか、その時にどのように対処したら良いのかなど、不安を感じている方も少なくありません。また、小中学生は人格を形成し、思春期に入る大切な時期です。そのため、離婚するタイミングで迷われる方も多くいらっしゃいます。
そこで今回は、離婚が子どもに与える影響や注意点、子どもがいる夫婦の離婚のタイミングについて徹底解説いたします。親としてできる限りのサポートがしたい方は、ぜひ参考にしてくださいね。
✔離婚が子どもに与える悪影響とは?
✔小中学生の子どもに離婚を伝える際の5つの注意点
✔子どもがいる夫婦の離婚のタイミング
もくじ
離婚が子供に与える影響はさまざまです。「パートナーとは価値観が合わないし、もう限界だ…」でも、いざ離婚するとなると、気になるのが子どもへの影響なのではないでしょうか?
離婚が子どもに及ぼす影響は、様々な学者などから論文でも発表されています。夫婦にとってベストな選択と、子どもにとってベストな選択は必ずしも一致しません。
だからこそ、これからご紹介する悪影響もしっかり押さえた上で、本当に今離婚するべきなのかを今一度考えてみてください。それではさっそく、離婚するにあたって一番気になる子ども達への悪影響からチェックしていきましょう。
離婚にどんな事情があったとしても、子どもの心の中には「離れて暮らすことになった親から自分は捨てられたのではないか…」という思いがどうしても残ってしまいます。
こうした気持ちは、すべての人間関係に対して続いていきます。今一緒に暮らしている親からも、「いつかは捨てられるかもしれない…」という恐怖を無意識のうちに抱いてしまい、精神的に不安定になる可能性があります。
親の離婚で恐怖感が植え付けられることが、大きな原因の一つと言えるでしょう。
子供にとって一番身近な家族であり、カップルである両親が離婚するのを目の当たりにすると、子どもは人間関係の基本となる愛情に疑問を抱いてしまうことがあります。
その結果、愛情そのものを信じることが難しくなり、他人だけでなく自己愛の発育にも支障をきたしかねません。また、「親から捨てられた」という疑念はなかなか消えないため、子どもは「自分と一緒にいる親も自分を好きではないのかもしれない」と疑います。
そのため、愛情を信じられないと、親との関係がぎくしゃくしていく可能性もあるのです。「どんなに愛情を注いでもいつかは別れてしまう」という思いから、友達や持ち物への愛着も薄くなる傾向があり、将来的に恋人ができたときにも葛藤を抱きやすくなる可能性があります。
離婚した両親を持つ子ども(娘)が将来結婚して場合、離婚していない両親を持つ子ども(娘)に比べて、離婚率が約3倍に達することがわかっています。なぜなら、自分の親が離婚を経験しているため、「してはならないもの」とは考えにくくなるからです。
そういった思考が潜在的にすり込まれてしまっているため、パートナーに不満を感じたり意見が対立したりしたときなど、「話し合いなどで解決しよう」という発想にたどり着きにくいといえます。
もちろん、子どもの性格によっては、離婚した両親を反面教師にして自分の結婚生活に生かすことができるパターンもあります。ただ実際は、そうでないケースのほうが多いのかもしれません。
離婚に対するハードルが低いため、簡単に離婚してしまう可能性があるでしょう。そのため、離婚と結婚を繰り返すような人も少なくありません。
自分の傷ついた気持ちを落ち着かせようとし、タバコやお酒などに依存してしまう人も少なくありません。依存対象はさまざまあるため、最悪ドラッグなどの非合法的なものに手を出したり、性依存症になったりしてしまう可能性もあるでしょう。
また、恋愛や人間関係においても依存体質になりがちです。親の離婚で傷ついた経験から、「二度と同じ思いをしたくない」と考え、必要以上に相手へ執着してしまう可能性もあります。
本人は、安心感を求めてのそのような行為をしますが、パートナーにとっては負担になりかねません。また、承認欲求が非常に高いため、他人目線での評価ばかり気になり、自分の考え方が分からなくなってしまう人もいるでしょう。
離婚が子どもに与える悪影響をいくつかご紹介しましたが、状況によっては「今すぐにでも離婚したほうが良い!」という緊急度の高いケースもあります。色々と考えた結果「やっぱり離婚しよう!」と思ったとき、それを子供にどう伝えるかに頭を悩ませてしまう方も多いのではないでしょうか?
ここからは、離婚することを子どもに離婚を伝える際の注意点についてまとめてみました。小中学生のお子さんを持つ親御さんは、ぜひ参考にしてくださいね。子どもを傷付けないためにも、伝え方には細心の注意を払いましょう。
親が離婚すると、子どもは少なからず「自分に原因があったのではないか」と考えてしまうのが自然です。中には「自分は捨てられた」と感じてしまう子どももいるでしょう。
離婚の話をするときに一番大切なのは、「子どものせいで別れるわけではない」ことをはっきりと伝えてあげることです。「子どものために別れることにした」という言い方も「自分のせいなんだ」という誤解を招きやすいため、あくまでも「親の問題」であることを強調しましょう。
離婚を伝える際は、絶対に嘘をつかないようにしましょう。例えば「パパは死んじゃった」などと嘘をつくと、後々嘘がバレた時に母親のことが信じられなくなってしまいます。
一番信用していた親から嘘をつかれていたというショックで、他人のことを信じられなくなってしまうケースも多いです。他人を信じられない子どもは、誰に頼っていいのかわからなくなり混乱してしまいます。離婚の話をするときは、事実のみを伝えて子どもの気持ちに寄り添いましょう。
自分にとってどれだけひどい相手であったとしても、子どもにとってはたった一人の大切な存在です。その存在を否定されると、子どもの心の中では、まるで自分自信を否定されているような気分に陥ることもあります。
そのため、離婚してどれだけ相手に腹を立てていても、子どもの前で悪口は言わないように気をつけましょう。
離婚に至るまでには、不仲な時期や、けんか、別居など、さまざまな経過があります。その過程において、今後離婚になるかもしれないことを伝えておくことが重要です。
急に離婚となれば、子どもは混乱してしまいます。大人と同じでも子どもにも心の準備が必要です。たとえ離婚になったっとしても、親から子どもへの愛情は変わらないことを、少しずつ伝えていくことも有効です。
子どもは、一緒に暮らさなくなった親に「捨てられてしまった」と勘違いしてしまう可能性があります。そのような心配を抱えさせないためにも、「会いたくなったら会える」「両親の大切な子供であることは変わりない」ということを話してあげましょう。
離婚しても自分たちは変わらず子どもの両親であり、その愛情がずっと変わらないことを伝えるのはとても大切なポイントです。子どもに「捨てられる不安」を抱かせないためにも、引き続き一緒に暮らす親はもちろん、離れて暮らすことになる親との関係も根本は変わらないことを丁寧に伝えましょう。
離婚の時期を子どもの成長に合わせようと考えた場合は、タイミングに悩むご夫婦は多いかもしれません。
最も理想的なのは、子供の成人を待つことです。成人ともなれば、精神面が成長していると考えられるため、離婚という事実を自分なりに折り合いを付けることが期待できます。ショックはあるかもしれませんが、自分で折り合いを付けることができれば、幼少期のような精神的なダメージは避けられるでしょう。
ただ、子どもが成長するのを待てないようなら、子どもに記憶が残らないよう、できるだけ早い時期にするのが賢明です。 具体的には、卒業から進学にかけて学校が変わるタイミングを意識します。
子どもにとって名字を変えたり転校したりするのは、環境が変わったり周りの好奇な目線に曝されたりと大きなストレスになりかねません。学期の最中に環境を変えると、気持ちが乱れてしまう可能性が高くなるため、他の子どもと同じスタートを切れるタイミングだと、比較的ダメージも少なくなるでしょう。
ただ、すぐに離婚すべきケースもあります。例えば、パートナーから暴力を受けていたり、モラハラが続いていたりするようならすぐ別れるべきです。まずは、自身の身の安全を最優先にしましょう。
また、暴力が当たり前になっていくと、子どもの心にも強いストレスを与えてしまいます。将来、対人恐怖症になったり、暴力への抵抗感を持たない人間になる可能性もあるので注意が必要です。
自力で離婚を進めていくのが困難な場合は、離婚に詳しい専門家に相談するなり、自分の気持ちを整理するために心理カウンセリングを受けることもおすすめです。自分の中だけで「無理だ」とあきらめず、まずはお気軽に相談してみてくださいね。
「離婚が子どもに与える悪影響とは?子どもに離婚を伝える際の5つの注意点」はいかがでしたか?
離婚後は、少なからず子どもに悪い影響を与えてしまうかもしれません。その影響を軽くしてあげられるのは、親の愛情やサポートです。子どもの様子をじっくりと観察しながら、些細な変化にも気を遣ってあげられるように生活しましょう。
子どもへの接し方や、今後どのようにケアしていけばいいのか悩んでいる人は、一度心理カウンセリングを受けてみることをおすすめします!親子で心豊かな日々が過ごせるよう、一緒に考えていきましょうね。
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