この世に、全く同じ思考の人はいません。だからこそ、自分自身と向き合い「自分は本当に何がしたいのか」が大事で、自分の気持ちを大切にすることが、自分なりの幸せにつながります。
昨今では、「生きづらさ」という言葉がよく耳にするようになりました。
もしかすると、今までは「世の中そういうものだ」と諦めていたことに、目を向けるようになったからかもしれません。また、生きづらさと一言で表しても、その原因は人それぞれ違います。
生きづらさを感じている人の中には、対象がはっきりとしない漠然とした不安や緊張によって、いつも心がソワソワ、些細なことが気になるなどといった悩みを抱えている人も多くいらっしゃいます。
そこで今回は、漠然とした不安や自分の思考と向き合う方法について徹底解説いたします。
✔「生きづらさ」を抱えている人の共通点
✔「生きづらさ」と上手に向き合うコツ
✔「生きづらさ」を感じる前の予防策
もくじ
「なんであんなことを言ってしまったんだろう」「あんなことさえしなければ、うまくいっていたのに…」といった考えを頭の中でぐるぐる繰り返し、不安になったり落ち込んでしまった経験はありませんか?
人間誰しも、うまくいかないことがあれば落ち込みます。しかし、「考えすぎ」は、メンタルヘルスにも良くない影響を与えてしまう要因の一つです。また、すでに考えることが「癖」になってしまって、自分でもどうやって解消すべきか分からないという人も多いのではないでしょうか?
人が抱える悩みはさまざまですが、「生きづらさ」を感じている人には共通点があります。それは、いつも自分を責めていることです。
例えば、上司にいつもつらく当たられるのも、夫婦関係がうまくいかないのも、恋愛に依存してしまうのも、「すべて私の性格のせい」「自分の存在に問題があるんだ……」とこのように、自分を責めていては生きていて苦しいのは当たり前です。
私たちが生きづらさを感じてしまうとき、それはその人がもともと持っている人間性や個性のせいではありません。その原因は「思考」や「行動」にあります。人には知らず知らずに植えつけられてしまった思考・行動パターンがあり、それが生きづらさにつながっていることがほとんどなのです。
例えば、「目上の人を前にすると萎縮してしまう」という悩みを抱えている人がいます。これも思考・行動パターンのひとつです。
「自分より立場が上の人とは、目も合わせられず、自分の意見を伝えられず、『はい』と言うことしかできない」というパターンができてしまっていれば、直属の上司、職場の先輩、取引先の社長など、相手が代わっても条件反射のように同じ対応をしてしまいます。これが「上司からのパワハラ」「仕事が続かない」といった悩みの原因になっていることがあります。
また中には「怒りや悲しみというマイナスの感情は悪いものだから、表に出さない」というパターンができている人もいます。そういう人は感情を抑え込むためストレスがたまりますし、誰にも自分をさらけ出せず、孤独感を抱くようになることもあります。
同じ思考や行動を続けている限り、そこから生まれる結果は同じです。転職しても、付き合う人を代えても、同じような生きづらさを感じることになります。それを解消するには、自分が繰り返してしまっている思考・行動パターンを見つけて、崩す必要があるのです。
生きづらさの原因が、自分の性質や本質といった変えられないものではなく、後から作られた思考や行動であることがわかるだけでも、意識は前向きになりますよね?
後から作られた思考や行動は、日々の習慣を見直すことで改善の余地があります。そうすれば、いま抱えている生きづらさから、自分を解放することができます。
生きづらさを抱えている人は、どのように自分とも他人とも向き合えばよいのでしょうか?
まずは、生きづらい理由を整理し、理解することが重要です。その上で、自身が悩まされている気質や原因ついて詳しく知ることです。そこから特性を生かせる働き方や生き方を考えていきましょう。
また、多くの日本人が生きづらさの理由として直面する「対人関係」でのお悩み。ここからは、対人関係を良好にするための向き合い方についてご紹介いたします。
対人関係でつまずく理由の多くは、他人が思ったとおりに行動してくれなかったり、評価してくれないことがストレスになり生まれるものが多いです。
自分自身は変えられても他人の感情や思考を変えることはできません。他人にはとことん期待せずにいたほうが、心穏やかに生きられます。
自分自身を満足させて、幸せにしてあげられるのはあなた自身です。他人の言動や評価で、自分を肯定化させようとせず、自分自身を褒めて認めてあげる習慣を心がけましょうね。
自分には「できること」と「できないこと」があることを理解しましょう。『うまくいかないことがあっても当然』と考えて落ち込まないようにすることが大事です。
もちろんすべてを諦めるのではなく、できることのスキルを伸ばす努力は不可欠です。他人にも自分にも期待をするからこそ、うまくいかなくなったときに生きづらさを感じてしまいます。
自分だからできることを見つけて、毎日コツコツこなすことが自信へとつながります。すべて完璧にこなせるスーパーヒーローのような存在になることより、自分にできることに目を向けていきましょうね。
承認欲求は誰しもが持ち、飢えているものです。しかし、それを意識的に「他人に与えよう」と考えている人は非常に少ないです。これが生きづらさが蔓延するひとつの理由とも言えます。
「自分が思っているほど、他人は自分のことを考えてはないない」いわゆる鈍感な生き物です。だからこそ意識的に、他者を褒めたり認めることで周囲の人の承認欲求を満たすことを考えてあげましょう。
自分のことを褒めてもらおうとは、認めてもらおうとばかり考えず、まずは他人の承認欲求を満たしてあげることで、おのずと人から求められるようになり、自分の承認欲求も満たされることに繋がります。
ここからは、生きづらさを感じる前の予防策について紹介していきます。
問題が深刻化する前に、今できることを行動に変えていきましょうね。
多種多様なSNSが身近にある私たちは、常に情報のインプット過剰状態にあります。「もうおなかいっぱい」「これ以上は無理」と感じることがあるはずです。
また、SNSでは良いところだけを気に取って情報としてアップされていることから、他人と自分を比較して劣等感を抱いたり、「どうして自分ばかり辛い思いをしているんだろう……」と、悲観的な気持ちになることもあるのではないでしょうか?
人はインプットした分だけ、アウトプットする必要があります。例えば、日記を書いたり、誰かに相談をしたり、物づくりをしたりというように、何か形にして外に出すことで、バランスをとることができます。
頭で考えているだけでは、アウトアップすることはできないので、なんらかの形で自分の気持ちを整理してみましょう。
必要以上に考えすぎてしまう方は、事前に考える期限を決めるといいでしょう。例えば、「寝る前に30分、集中してじっくり考えよう、でも明日は一切考えない」などと決めます。
このように期限をあらかじめ決め、メリハリをつければ、考えすぎることも減っていきます。そうすることで、自分の好きなことに集中できます。
一度きりの人生、あなたが楽しいと思える時間を増やすことが、生きづらさ克服の第一歩です。
人には必ず苦手なことがあります。逆に、どんなことも得意で完璧にこなせる人の方が少ないはずです。しかし、周りの目や立場が気になり、それを必死で乗り越えようと我慢する人も多くいます。
それが原因で、人は過度なストレス状態に陥り、不安や怒りといったマイナス感情が大きくなります。それなら、嫌いなことは断り、やりたくないことはしない。そして、心地いいことだけを選びましょう。
あなたの気持ちに素直に行動することで、不満も怒りもなくなり、人にも自分にも優しくなれます。適当に生きることは、決して悪いことではありませんよ。
「いつも不安でたまらない!漠然とした不安や自分の思考と向き合う方法」はいかがでしたか?
この世に、全く同じ思考の人はいません。だからこそ、自分自身と向き合い「自分は本当に何がしたいのか」が大事で、自分の気持ちを大切にすることが、自分なりの幸せにつながります。