何かトラブルが起きたとき、すぐに落ち込む人とまったく動じない人がいます。一体、この違いとは何なのでしょうか?
落ち込みやすい性格だと、仕事や恋愛などの日常生活で困ったり、性格を気にし過ぎた結果余計に落ち込んだりして大変ですよね。落ち込みやすい性格を改善して、もっとポジティブな生活を送りたいと思う人も多いでしょう。
落ち込みやすい性格を改善するには、多少なりとも時間はかかりますが、ある程度は自力で改善することができます。また、落ち込みやすい性格にも長所はあり、そこは活かして自信をつけていきたいところです。
そこで今回は、落ち込みやすい人の特徴を理解した上で、落ち込みやすい性格を改善する方法について徹底解説いたします。
✔落ち込みやすい人の特徴
✔落ち込みやすい性格を改善する5つの方法
✔落ち込みやすい人の長所
もくじ
「日頃から、ネガティブなことがあったときに立ち直れない」「周りの人にとってはなんでもないことでも、自分は気分が沈んでしまう」など、ご自身の落ち込みやすい性格に悩んだことはありませんか?
気分が落ち込みやすい原因を理解するだけでも、少し気持ちが楽になるかもしれません。それでは、気分が落ち込みやすい原因を一緒に考えていきましょう。
何事にも真面目で完璧主義な人は落ち込みやすい傾向にあります。なぜなら、あまりに大きな目標を掲げるなど理想が高すぎると現実とのギャップが大きくなり、なかなか現状に納得できないからです。
例えば、テニスをはじめたばかりなのに、日本の代表選手のプレーと自分のプレーを比較して落ち込んだりします。そして、自分の目指しているレベルまで届かなかったりすると自分を責めてしまうのです。
たとえ他人からみれば素晴らしい結果を残したとしても、自分自身が納得できなければ同じことです。またそんな時に、他人から指摘されたりすると、ものすごく落ち込む原因となるでしょう。
自分に厳しくしすぎたり大きな目標を掲げたりするなど、高すぎる理想を持って行動すると、今の自分を否定しないといけないことが出てきやすくなります。
最終的なゴールは大きくしてもいいのですが、今すぐに大きな目標を達成しようとするのはやめましょう。自分を否定すればするほど自己評価が下がっていき、「自分はなんてダメな人間なんだろう」と落ち込みやすくなってしまいます。
落ち込みやすい人は、気持ちを切り替えるのが苦手です。例えば、過去に仕事で大きな失敗をしてしまったとします。気持ちを切り替えることが苦手だと、何度もそのことを思い出し、いつまでもその失敗を引きずってしまいます。
ネガティブな感情や出来事を思い返せば思い返すほど、気分が落ち込んでしまうのは当然のことです。気持ちを切り替えられず、長期間暗い気分のまま過ごすことは、とても憂鬱でつらいでしょう。
また、繊細で慎重な人ほどリスクを避けようとする意識が強く、失敗体験を何度も思い返したりします。これから先のことでも「もし失敗したら」という最悪のケースを想定したりする傾向にあるので、なかなか次の一歩が踏み出せません。
ある程度はリスク回避の対策を練っておく必要がありますが、過度な心配はかえってプレッシャーになり失敗しやすい状況を招きます。そしてまた失敗を繰り返し、どんどん気分が落ち込んでしまう人もいるのです。
自分に自信がない人は、誰かに何かを言われた時、自分が思っていることよりも、相手の意見を尊重してしまいがちです。
例えば、職場で自分が仕事をしっかりやっていて、同僚さんにも認められていたとしても、たった一人の人に否定されたときに、その否定意見の方を優先してしまいます。自分に自信がないために、少数でもネガティブなほうに引っ張られてしまうのです。
たとえ褒められたとしても「お世辞なのではないか」「どうせ皮肉だろう」と考えてしまい、自分を不要に傷つけてしまいます。自分に自信がもてないので、相手の褒め言葉も素直に受け取ることができません。
そのため普通の人よりも落ち込みやすくなってしまいます。
心と体はつながっていて、体が不健康だと精神も病みやすくなります。体のどこかが痛かったら、なかなか明るい気持ちにはなれませんよね。あまり運動せず不健康な人は気分も落ち込みやすい傾向があります。
また、昔に比べ現在は食べ物が豊かになった反面、朝食を食べない・偏食・暴飲暴食・過度なダイエットなど、乱れた食生活を送る人が増えています。食生活の乱れから、体の調子が悪いと感じる人もいるでしょう。
セロトニンを始めとした、ドーパミンやノルアドレナリンなど、心のバランスに関係する神経伝達物質は、たんぱく質から作られます。つまり、乱れた食生活によりたんぱく質が不足すると、自ずとセロトニンが不足するということです。
セロトニンが不足すると、慢性的ストレスや疲労、イライラ感、向上心の低下、仕事への意欲低下、協調性の欠如、うつ症状、不眠といった症状がみられます。このような症状では、気分が落ち込みやすくなっても当然です。
仕事で忙しいなどと、自由な時間がないことから体を動かす時間もとれないと悩んでいる人も多いかもしません。忙しい日々が続けば、気力も体力もなくなりがちです。しかし、そのまま運動せずに過ごしていると、どんどん体がなまっていき心も鬱々としてきます。
人は気分が落ち込んでいるときほど、体を動かして心をリフレッシュする必要があるのです。
それでは、どうすれば落ち込みやすい性格を改善することができるのでしょうか?
ここでは改善する5つの方法を詳しくご紹介いたします。
自己肯定感を育てることで、落ち込みやすい性格の改善が期待できます。例えば、「自分自身をたくさん褒める」「笑顔でポジティブな言葉を発する」「前向きになれるような本や映画を見る」などの行動が、自己肯定感を育てる方法として有効です。
また、「できなかったこと」より「できたこと」に目を向けるよう習慣化させることもおすすめです。自己肯定感が育てば、落ち込むようなことがあっても立ち直りが早くなります。
もちろんうまくいくとは限らず、失敗することもありますが、失敗に対しても楽観的に考えいきましょう。「失敗してもいい」という心構えでトライすることで、失敗を生かしてまたチャレンジします。
そうすると、成功する確率がだんだんと上がっていき、最終的には成功することが多くなります。それが自信につながり、さらに楽観的に物事を捉えられるようになり、ポジティブ思考になれるのです。
人は他人からの評価を期待するものですが、他人からの評価よりも自分の評価を重視しましょう。他人をコントロールすることは不可能なので、もしいやな出来事に遭遇した場合、自分でコントロールできず落ち込むことが増えます。
自分が自分のことを認められれば、どんな状況にも左右されず自分を受け入れられます。そうすることで、自然と自尊感情が高まっていき、自分の判断や行動に迷いがなくなります。
人の言葉をまったく気にしないのは難しいかもしれませんが、「あくまで参考の意見であり、これだけで自分の価値は決まらない」と考えましょう。自分の価値を人の言葉で判断しないことが重要です。
大きな目標や理想は今の自分の状態と遠く離れているため、自分のことを否定しやすくなり落ち込んでしまいます。まずは、小さな目標を掲げコツコツ継続し、一つずつクリアしながら成長していくつもりで行動しましょう。
また、目標を小さく設定すれば、たとえ失敗しても現状との大きな落差がないため落ち込みにくくなります。ここで大切なのは、一気に成長しようと思わないことです。人は急に変われないと認識したほうがいいでしょう。
短期スパンで計画を立てず、長期スパンで時間をゆっくりとみて、計画を立ててみてください。そうすれば無理なく成長できるので、うまくいかずに落ち込むことは減るでしょう。そして、小さな目標はクリアしやすいので達成感を得やすくなります。
落ち込みやすい性格に環境が影響している場合は、思い切って環境を変えてみましょう。人間は環境に大きな影響を受ける生き物であるため、環境をかえるだけで性格がガラリと変わるかもしれません。
例えば、職場の人間関係で苦しんでいる場合、転職することもひとつの方法です。無理に嫌な環境に身を置いて、心身ともに不調がでてしまえば元も子もありません。
自分の気持ちに正直に生きることが、自己肯定感を高めることにもつながります。
健康に気を遣うことも、落ち込みやすい性格を改善する方法のひとつです。なぜなら、健康の乱れはホルモンバランスの乱れにつながり、その結果メンタルが不安定になり落ち込みやすくなるためです。
普段から適度に運動して汗を流し、睡眠をしっかりとり、常に正しい姿勢を心がけましょう。背中が丸まった状態になると、背骨が圧迫されるため、自律神経に絶たえず悪い影響を与えていることになるのです。
気分転換のために外に出て散歩をしたり、リラックス効果が得られる緑の多い公園で活動的に過ごすことでも良いでしょう。
「長所と短所は紙一重」という言葉があるように、落ち込みやすい性格は、悪いことばかりではなく、長所もあります。
自分の長所に気づくことができれば、自信をもって生活できると思いませんか?それでは、落ち込みやすい人の長所を一緒に見ていきましょう。
落ち込みやすい方は、人間関係のトラブルが少ないです。なぜなら、落ち込みやすい方は他人の目を気にしがちで、周りを不快にさせるような言動を避けるためです。
波風を立てないように生きているため、学校・職場・友人などの人間関係において、わがままを言ったり横柄な態度を取ることが滅多にありません。よって、人間関係におけるトラブルが少ないという長所があります。
落ち込みやすい性格の人は、ネガティブ思考であったり、物事を慎重に考えるという特徴があります。なので、与えられた役割について判断ミスが少ないのです。
何事にも慎重に真面目に取り組むことで、職場・学校などの人間関係において、人から信用されやすいでしょう。自分では当たり前だと思ってこなしていることが、他人からすると素晴らしい成果へとつなげていることもあります。
落ち込みやすい方は思慮深く、物事の先を見通せます。そのため、危機察知能力が高く、事件・事故・災害・詐欺などから身を守りやすいです。
普通の人では気づけないような盲点や欠点に気づくことができるなど、物事の先を見通すことができるという長所があります。
落ち込みやすい性格の人は、人間関係に苦手意識を感じやすいです。そのため、人の集団に対して強い抵抗感を感じる分だけ、人の集団やグループから安全距離を置いてマイペースを保つことができます。
人は社会的動物なので、会社での派閥、学校での仲良しグループ、ママ友グループなど、同じような人間が集まりグループを形成することで身を守ろうとする特徴があります。
ですが、グループを形成することは、ある意味でグループ内の争いや、ほかのグループとの争いなど、新たな問題を生み出す原因にもなると言えます。
そういった意味では、落ち込みやすい性格の人は、グループ内の争いや、グループ同士の争いに巻き込まれないという長所があります。
「落ち込みやすい人の特徴とは?落ち込みやすい性格を改善する5つの方法」はいかがでしたか?
落ち込みやすい性格には原因があり、改善策もあります。「一生この性格は直らないのかもしれない…」と悩んでいる人は、できそうなことから一つずつはじめてみましょう。
落ち込みやすい人は、心やさしく繊細な人が多い傾向にあります。長所もあり魅力的な方が多いですが、ご本人が苦しんでいるのであれば、改善していきたいですよね。
物事は考え方次第で、ポジティブに捉えられるようになります。ネガティブな出来事が起きても落ち込まない強さを手に入れられるように、今回の記事を参考にしてくださいね。
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