結婚生活において、DV被害を受けているととても辛いものです。そして、DVの被害者は圧倒的に女性が多く、相談件数も年々増加傾向にあります。
DV被害の話を聞くと、「とっとと別れた方がいい」と誰しも警告するでしょう。しかし、当の本人はなかなか抜け出せず一向に別れようとしないケースも多いです。
これだけ辛い思いをしているのに、なぜDV被害者は、別れを切りことができないのでしょうか?そして、DVから抜けだす方法はあるのでしょうか?
そこで今回は、DV共依存に陥る心理から、DVから抜け出す5つの方法について徹底解説いたします。
✔「共依存」に陥る心理とは?
✔暴力を振るうDVに陥りやすい男性の特徴
✔DVから抜け出す方法
もくじ
恋人関係、夫婦関係において、「自分がいなければいけない」「自分が彼を支えていかなければ…」という使命感を持ち、自分が彼から離れてしまっては彼が可哀想、彼がダメになってしまうだろうと思い込みます。
この相手のためにという思い込みこそ「共依存」です。ひどいDVで辛い思いをしていても、誤った使命感から自分の存在価値を見出してしまいます。あるいは、「相手に未練がある」「逃げたことで仕返しされる恐怖」「経済的な面で逃げられない」などといった、いくつもの心理的要因が重なっているでしょう。
DV加害者は、暴力を振るう時は相手の心を支配しようという支配欲が働きます。暴力を振るえば相手は自分に忠実に従う事を良く心得ているのです。なぜかというと、いう事を聞かせるにはそれが一番手っ取り早いからです。そこに、相手への思いやりなどは一切ありません。
どうしても、共依存になってしまうと、女性は相手に尽くしてしまいます。もともと優しく気配りをする女性らしさを持っているため、自分の事より相手を優先にして生きてしまうのです。自己主張もあまりしません。
周囲の家族、友人は最初はとても心配し、何とか別れさせようとしますが、何といっても共依存に陥っていますから、他人の意見に耳を傾けようとしません。他人を信用しないため、周囲も徐々に距離を置き始め、孤独になってしまうのです。
DV加害者は、女性に対して執着心があります。離れていかないように、暴力と優しさ、暴力と自分の弱さを上手に使い相手を支配します。自分都合でうまくコントロールすることで、お互い共依存の関係を作り出してしまうのです。
お分かりだと思いますが、二人で一緒に過ごせば過ごすほどマイナスです。共依存は視野を狭め閉鎖的になるので、人としての心の成長は見込めません。DV加害者のそばにいると、心身共にダメージを負い、心の病へと発展していく可能性が高いので、早い段階で対処する必要があります。
それでは、DVをしてしまう可能性の高い男性の特徴を一緒に見ていきましょう。
これらの特徴に全てに当てはまる男性には要注意です!お付き合いの段階でも様子を見る必要があります。
意志が弱い男性は、将来的にDV加害者になる可能性があります。自分で決めたことをすぐに諦めてしまうタイプです。
このような男性は、「俺はこれから真面目に働く」などと言いながら、すぐに転職を繰り返したり、仕事のサボり癖があります。あとは、「ギャンブルはもうやめる」と言いながらも、3日もしないうちにまたギャンブルに走る特性などがあります。
意志が弱いからこそ、「暴力は止めよう」と決めたとしても、その決意が続かずまた暴力を繰り返すでしょう。
DV体質というのは、いわゆる依存体質です。ダメだとわかっていながらも、暴力に依存してしまいます。
そしてその暴力は特定の女性に対して向けられるものです。つまりは、その女性に対して依存しているということです。女性に依存しているからこそ、女性に自分を理解して欲しがり、認めてほしいとも感じてしまうのでしょう。
そのため、女性に依存している男性は、依存しやすい体質と考えられ将来的にDVに陥りやすい性格だといえるのです。
そもそも気分の浮き沈みが激しい男性はDV加害者になりがちです。自分の感情をうまくコントロールできないタイプです。
お付き合い当初から気分にムラのあるタイプには要注意です。何かのきっかけですぐにキレて暴れたり、攻撃的な態度をとる男性はDV予備軍でしょう。
感情のコントロールが苦手だと、暴力以外のストレス解消手段がわからず、すぐに手をあげてしまう傾向があります。
会社や友達同士の集まりなどでは、大人しく物静かなことが多いのがDV加害者の特徴です。このような男性に限って、恋人や家族の前では感情を爆発させ、愚痴を言ったり八つ当たりしたりします。
内弁慶かどうかは付き合う前はわかりづらいことが多いため注意が必要です。
DV被害に遭ってからでは遅いので、相手の友達などに話を聞いて、DV男の傾向がないか事前にチェックすることがおすすめです。
DV男性は基本的には優しい男性が多いです。暴力の後にすぐに後悔し、女性に優しく接すのはそのためです。だからこそ、女性もなかなか離れられず、「また昔みたいに優しくしてくれるかもしれない…」と、淡い期待をします。
このように優しくされるからこそ、女性も男性を見捨てることができずにまたDVを繰り返す悪循環に陥ります。決してDV男性が根っから凶暴というわけではなく、何かのきっかけで豹変することが多いかもしれません。
しかし、本当にあなたを大切に想っていれば暴力を振るうことはありません。女性の中には「自分が悪いからいけないんだ」と、自分自身を責める人も多いですが、それは間違いです。暴力では問題を解決することはできません。
ここまで説明したように、DVの被害者が暴力を受けながらも、加害者と別れようとしないのは、「共依存」が大きな要因であるケースが圧倒的に多いです。
「彼のために、私は一緒にいてあげないといけない」という思いは、自分の存在意義に結びついているので、なかなか捨てることはできません。彼の存在で、自分の存在価値を見出しているのですから当然です。
いくら家族や友人が「彼はひどい男だから別れた方がいい」と説得しても、「だからこそ、私がそばにいなくてはいけないんだ」逆に思い込みを強くすることすらあります。
また、共依存に陥っている場合、自分の体が傷つくことよりも加害者への依存を選んでしまっているので、「別れる」という決断ができなくなります。
DV被害から抜け出すためには、「自分の体が傷つくこと」と「加害者への依存」を天秤にかけ、「自分の体」を自ら選ばせることが必要なのです。DV被害者自身で、「自分を守りたい」と思わない限り、抜け出すことは非常に難しいでしょう。
共依存に陥っていれば、自らの依存を断ち切って別れる決断をするのは非常に辛いことです。いくら周りが介入し、「別れたほうがいい」と促しても、逆に感情的になって離れないようにしてしまうこともあります。
また一方で、加害者も被害者に強く依存しているので絶対に手放そうとしません。もはや愛情と呼べるものではなく、自分が支配している対象として失うことが耐えられません。
DV被害を受けている人は、暴力は愛情ではないという自覚が必要です。本当にあなたが愛されているのであれば、あなたを傷つけるようなことは絶対にしません!あなたの心の安心や笑顔を守ってくれる人こそ、本当にあなたを愛している人です。
DVから抜け出す一歩は、自分は愛されていないということを認めて、第三者に助けを求める勇気を持ちましょう。DVには真正面から戦わず逃げたらいいのです。
友人や両親に相談しづらい状況であるなら、シェルターに逃げ込むなど万全の対策を立てることが最重要になります。あなたを幸せにできるのは、あなた自身だけです。自分を信じることで、あなたの本当の幸せが見えてきますよ。
「DV共依存に陥る心理!DVから抜け出す方法を徹底解説」はいかがでしたか?
DVの一番恐ろしいところは、本人の自覚が薄いところです。そのため、少しでも違和感を覚えた時には、周囲や公的機関に相談してみることが大切です。
また、自分で他人の意見に聴く耳をもてなくなっていると感じたときは、あなたの心が支配されていると認識しましょう。DVの原因がどんなことだったとしても、あなたが悪いということは一切ありません。DV被害者が悪いことなどないのです。
自分の気持ちを整理したい、自分を状況を把握したいと悩む人は、ぜひ一度カウンセリングを受けてみてくださいね。
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