純粋無垢で目に入れても痛くないと思っていた我が子が、成長と共にわがままを言うようになることがあります。あまりのわがままっぷりに、「気が付いたら目くじらを立てて怒っていた」ということもあるのではないでしょうか?
子どものわがままに向き合うのは、体力も精神力も必要です。親たちを困らせ、疲れさせてしまう、そんな子どものわがままにどのように付き合っていけばよいのでしょうか?
実は、子どもがわがままを言うとき、そこには本音が隠れていることも多いです。その本音を理解できれば、うまく対応できることもあります。そして、子どものわがままは、親の行動も大きく影響しているといわれています。
そこで今回は、子どものわがままの対処法と子どもにしてはいけない親の行動について徹底解説いたします。わがままな子どもにお困りのお母さんお父さんは、ぜひ参考にしてくださいね。
✔子どもがわがままになる原因
✔わがままな子どもへの対処法
✔子どもにしてはいけない親のNG行動
もくじ
言うことを聞いてくれない、あまのじゃく、不機嫌など、子どもの駄々こねは、本当に疲れてしまいますよね。それでは、子どもはどんな時にぐずぐずしたり駄々をこねたりするのでしょうか?
子どもがわがままな態度をとるのは、さまざまな原因があります。大人も子どもも同じで、なにかしらの原因があるからわがままを言ったり、駄々をこねるのです。
具体的に、なぜ子どもがわがままを言うのか原因を探っていきましょう。
親からの愛情不足を感じているとき、お母さんやお父さんの気を引きたくてわがままを言うことがあります。例えば、下の子が生まれたとき、親の愛情を独占できなくなるのでわがままで関心を引こうとするのです。
たとえ、わがままを言って親から叱られたとしても、自分に興味を持っていることに安心するのです。ただし、安心感を得たくて、親へのわがままがエスカレートする子どももいます。
子どもの話をじっくりと聞く時間やギュッと抱きしめてあげるなど、スキンシップを大切にしましょう。そのとき、名前を呼びながら「大好きだよ」と愛情を伝えてあげると、子どもは心から安心することができます。
子どもは体調が悪くなると親に甘えたい気持ちが強くなり、わがままになることがあります。この場合、体調が戻ればわがままを言わなくなることも多いようです。
特に小さな子どもは、体調の悪さを言葉でうまく伝えられません。そうすると子どもは、わがままな態度で体調の悪さを示そうとします。子どもは免疫力が低く少しのことで体調を崩しやすいので、健康管理はしっかり行いましょう。
わがままと聞くとネガティブな印象を抱きますが、わがままは子どもの自己主張の表れです。例えば、「もっと遊びたい!」「もっと食べたい!」といった欲求がわがままとなって、子どもの言動に表れます。
自己主張は「自分はこうしたい」という欲求であって、子どもだけではなく、人間誰もが持っているものです。子どもでも、2歳頃からすでに自己主張が始まるとも言われています。
物事に対し、自分はどうしたいのかを主張することは決して悪いことではありません。むしろそのような自己主張は抑えるものではなく、親として正面から向き合うことが大切です。自己主張と真正面から向き合うことで、子どもは新しい判断が可能になります。
子どものことを思って、つい過干渉になってしまう親も少なくありません。ただ親の過干渉で育った子どもは、親にやってもらうことが当たり前になるのでわがままになることがあります。
子どもは人生の早い段階である乳幼児期に、親や世の中に対する「基本的信頼感」と同時に「自分の存在に対しての自信」を獲得していきます。これらは子どもの心の発達や自立において非常に大切なものです。
親が子どもに、危険な行為や人に迷惑をかける言動に対して、禁止の言葉を使う干渉は「しつけ」になります。しかし、それ以外の行為に「ダメ」や「○○しなさい」と言う指示や命令は「過干渉」になり、子どもが本来持っている意欲の妨げになります。
子どもは大好きなお母さんからの愛情を失いたくないと思い、自分の意思を抑えて親の言葉に従うでしょう。干渉や規制が過剰になると、子どもはストレスを溜め込んだり、赤ちゃん返りの原因になることあるので気をつけましょう。
子どもがわがままを言うとき、どのように対応すればいいか分からない親も多いでしょう。
子どものわがままには、隠れた本音を理解して正しく対応することが大切です。それでは、わがままな子どもへの対応ポイントを一緒にみていきましょう。
一貫性とは、最初から最後まで方針や考え方に矛盾がなく、同じ態度で接することです。教育やしつけをするときには、常に同じことを言い、同じ態度で接することが重要です。
ですから、子どものわがままに対しお母さんとお父さんで対応方法変えるのは好ましくありません。両親で対応に差があると子どもは困惑するだけでなく、余計にストレスを感じる要因になることもあります。
一貫性を保つことは簡単なことではありませんが、育児方針に関して、家庭内でしっかり話し合っておくことが大切です。
「自己主張」「わがまま」「甘え」と簡単に線引きをし、見分けることは難しいかもしれません。状況や背景、隠された心理などが複雑に絡み合って、わがままだと思っていても、実は甘えであったり、自己主張がいつの間にかわがままになっていたりということもあるでしょう。
親は常に子どもの目線に立って、子どもの気持ちをわかろうと努力することを怠らないことが大切です。子どもの表情、話し方、声のトーン、振る舞い、小さな変化を見落とさないようにしていれば、どのような思いからその主張をしているのか、きっと見えてきます。
例えば、いつもは一人で着替えらえるのに、「着替えられない!ママ手伝って」と、いつもは出来ることを出来ないと言って、親の関わりを望んでいます。これは子どもの健やかな心の成長、自立に必要な甘えになります。
このように甘えは、子どもの心が自立へと向かう大切な過程になるので、しっかりと受け止めてあげてくださいね。
また、お子さまの心の状況によっては、普段は聞いてあげられないようなわがままを特別に聞いてあげることも大切です。
「わがまま=悪いこと」「すべて否定」ではなく、どうしてわがままを言っているのか理由を見極めることがポイントです。
子どものわがままがなかなか改善しないと、イライラすることもあるでしょう。
しかし、感情に任せて行動すると逆効果になることもあります。そこで、わがままな子どもにしてはいけない親のNG行動を確認しましょう。
他人のイライラは伝染しやすいですが、子供のぐずりや駄々も同じです。感情をむき出しにして騒ぐ子どもの怒りで、親も感情的になってしまいがちですが、この感情は子どものものであり親のものではありません。
怒りの感情に支配され、お互いに大騒ぎすることで疲れるだけです。その時は一呼吸おいて「この子は今、葛藤しながら成長している」、「今はまだこの表現方法しか知らない」と、わがままの裏にある感情に目を向けてみましょう。
感情的に怒鳴っても問題は解決されませんし、子どもは親から見放された気持ちになり余計にわがままになることがあります。
子どものわがままが改善されないと対応するのが面倒になり、「もう勝手にしなさい!」と向き合うことを放棄してしまうこともあるでしょう。ただ、子供は親に勝ったような気がして調子に乗る子もいます。
忙しくてもあえて一旦手を止め、話を聞き、一緒に座り、抱っこをするなど、ほんの少しの時間、子どもの要求を聞いて向き合うことで、その後のぐずりを長引かせずに済みます。その子に合った言葉掛けをしてあげることも大事です。
子どもを突き放すと、わがままがエスカレートすることもあるので要注意です。
わがままに対して周囲の大人の対応が異なると、子どもは混乱してしまいます。誰の言うことを聞けばいいのか分からなくなり、不安に感じてしまうからです。子供への接し方は祖父や祖母も含め家族全員で話し合い、対応を統一しておきましょう。
育児は一貫性がなによりも大事です。できるだけ子供の要求に応えてあげることは大切なのですが、その一方で何でもかんでも子供の思い通りにさせるのは良くありません。我慢する、譲る、思いやることを教えていくこともわがままな子に育てないために必要です。
子どもは「甘え」と「反抗」を食い返して、心を大きく育てていきます。甘えを受け入れてもらうことで愛情を感じ、反抗して自立心を伸ばします。子どもが成長する過程で、自分の感情を素直に表現することはとても大切なことです。
子どもの性格によってわがままの度合いは変わってきますが、子どものわがままに隠された本音を考えながら受け止めてみましょう。きちんと向き合うことで、子どもは「自分の感情を出してもいいんだ」と、自己肯定感を育むことになります。
逆を言えば、「子どもがわがままを言える環境を作っている」と、育児に対してポジティブに考えられると良いですね。子どもが成長して、言葉でのコミュニケーションがとれるようになると、少しずつわがままも落ち着いてきます。
子どものわがままに悩んでいるお母さん、お父さん。もう一踏ん張り頑張ってみましょうね!
世の頑張り屋さんなお母さん、お父さんが心豊かな毎日を送れますように😌🌷
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